小児がん診断までのプロセスは、白血病のように血液か骨髄の検体を、顕微鏡で見て即日につく場合と、外科系医師の手術または生検後、病理医による診断がでるまで長いときには1週間近く待つ場合さまざまです。近年、遺伝子異常などの分子 […] » 続きを読む
ブログについて
寺島慶太
名古屋大学医学部を卒業し、6年間の国内研修後、ニューヨークで小児科レジデント研修を行う。その後ヒューストンで小児血液腫瘍および小児脳神経腫瘍フェローシップ研修を行う。現在、小児腫瘍専門医として、テキサス小児病院およびベイラー医科大学で、小児脳腫瘍の診療と研究に従事している。日本で小児脳腫瘍の包括的診療研究プログラムを立ちあげるのが目標。
小児がん専門医という生き方(3)
小児がん専門医の仕事は、小児がん疑いで紹介されてきた患者、または院内でコンサルトされてきた患者の、問診・診察から始まりますが、自分が自己紹介をするとき、患者や家族は名札にかかれた「腫瘍科またはCancer Center、 […] » 続きを読む
小児がん専門医という生き方(2)
じつは日本にもアメリカにも小児がん専門医という資格はありません。歴史的に、小児がんの中でもっとも多い疾患である白血病の診療と研究にあたってきた小児血液医が中心となって、小児がんという専門分野を確立してきたため、現在も小児 […] » 続きを読む
小児がん専門医という生き方(1)
悪性腫瘍が成人医療の花形・中心(?)であるのに比べて、小児医療において小児がん医療というのは、実にマイナーな部門です。小児科の中心はやはりなんといっても、プライマリケア。健康の子供の成長と発達を見守るのが、多くの小児科医 […] » 続きを読む
小児がんって何(4)
小児がんは、未来ある子供たちの命を脅かす病気であり、最重要な医療課題です。しかし発生頻度が低く、未成年患者や孤立して病気と闘うことで精一杯の家族の声が、政治や行政に届きにくいため、患者支援や小児がん研究に対する、公的なサ […] » 続きを読む
小児がんって何(3)
小児がんが疑われた患児は、専門施設での診療が必要です。大学病院や小児病院に専門医がいます。小児腫瘍医に加え、外科系医師、放射線科医師など複数科の専門医による診療が行われます。多くの種類の小児がんについて、欧米で標準的な治 […] » 続きを読む
小児がんって何(2)
小児がんの主要な発生原因が、正常細胞に生じた遺伝子異常であることは、はっきりしていますが、その遺伝子異常が起こる原因はまだ未解明です。生まれつき小児がんを発生しやすい遺伝背景も知られていますが、小児がんの原因としてはごく […] » 続きを読む
小児がんって何(1)
テキサス州ヒューストンで、小児がんの診療と研究をおこなっています。何回かに分けて、小児がんについての基本的な情報を提供します。 小児がんというと、稀で恐ろしい病気というイメージが先行しますが、日本では毎年2500-300 […] » 続きを読む
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