テキサス州ヒューストンで、小児がんの診療と研究をおこなっています。何回かに分けて、小児がんについての基本的な情報を提供します。
小児がんというと、稀で恐ろしい病気というイメージが先行しますが、日本では毎年2500-3000人の子供たちが、小児がんと診断されており、生存率の向上に伴い、小児がんサバイバーの数も増え、いまや若年成人の1000人にひとりが小児がんサバイバーということになります。小児がんの治癒率は、飛躍的に向上し、いまや小児がんと診断された子供たちの80%近くが長期生存できるようになりました。しかし小児がんは、不慮の事故、先天性奇形に次いで、小児の死亡原因の上位を占め、いまだに病気が原因による小児死亡の不名誉なトップを独走しています。
(続く)
ブログについて
小児がんの診療と研究における最新の話題を提供したいと思います。米国のNational Cancer Instituteが発行しているCancer Bulletinや学術雑誌などから、米国発の関連ニュースを提供したいと思います。日本ではなかなか情報が入らない、新薬の治験結果なども積極的に取り上げたいと思います。
寺島慶太
名古屋大学医学部を卒業し、6年間の国内研修後、ニューヨークで小児科レジデント研修を行う。その後ヒューストンで小児血液腫瘍および小児脳神経腫瘍フェローシップ研修を行う。現在、小児腫瘍専門医として、テキサス小児病院およびベイラー医科大学で、小児脳腫瘍の診療と研究に従事している。日本で小児脳腫瘍の包括的診療研究プログラムを立ちあげるのが目標。
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