じつは日本にもアメリカにも小児がん専門医という資格はありません。歴史的に、小児がんの中でもっとも多い疾患である白血病の診療と研究にあたってきた小児血液医が中心となって、小児がんという専門分野を確立してきたため、現在も小児血液腫瘍という枠組みで、診療や研修が行われます。私の属する組織もChildren’s Cancer and Hematology Centersですし、おおくの日本の大学小児科医局や小児病院も血液腫瘍グループといった枠組みを持つところがほとんどです。専門医制度も、アメリカでは小児血液腫瘍専門医ですし、日本もいよいよ小児血液 腫瘍専門医制度がスタートします。
(続く)