先日、指を料理中に切ったという85歳のおじいちゃまに出会いました。
ご先祖様はイタリアンだそうで、このおじいちゃま、なんと、自慢のイタリアンスパゲッティを作っている最中に手が滑ったとか。
今でもお一人でERの近くに住まわれていて、ヒューストンに住む息子さんたちが一緒に住もうと声をかけてもガンとして聞きません。
何度かうちの玄関を開けっ放しで寝てしまったことが重なったのでそろそろキッチン付きのケアハウスにでもと2、3訪問して見るものの、気に入った施設は見つかりませんでした。
ということで未だにお一人で自宅に住み、さすがにお庭の手入れができなくなったのでそれは人を雇いましたが、お食事なんかも決して冷凍食品を買わずに全て手作り。
そんな元気なおじいちゃま、ちゃんと丁寧に指を縫ってあげましたよ。
すぐにインスタントをという若者よ!私も含めておじいちゃまを見習いましょう。
今日は今日でまたまたこんなおばあちゃまにお会いしました。
どうしても自宅から離れたくないと頑張っているおばあちゃま、84歳です。
息子さんに連れられてERへやってきます。
自宅で転けて頭を打ったということでしたが、ワーファリンを飲んでおられるのでちょっと心配。
かなりお顔に内出血のあとが見られます。
こういう場合はCT検査をしないとね。中で出血している可能性がなきにしもあらずですから。
このおばあちゃまの場合、どうしても老人ホームに行きたくないそうで、24時間体制でホームケアをしてくれる女性を雇っていてその月額がな、なんと6000ドルだそうです。
日本円で50万円???
それでもしおばあちゃまが老人ホームに入ることに同意したら、月額が4000ドル、つまり30数万円だそうでそれでもそんなにかかると聞いて私はもうびっくり。
アメリカでリタイアメントできないですよ、ほんと。
メキシコにでも行くかなあ。。。
長期医療保障保険でもかけておかないと本当に子供達に迷惑をかけることになるなあと思った次第でした。
6000ドルですか!?そんなにするのですか、驚きです。確かによく考えてみたら、一日24時間の労働分の賃金を払うわけですから(とはいえ24時間当直とは違うと思いますが)、単純に考えてもフルタイムの2倍以上は払わないといけないのでしょうね。日本でも米国でも高齢者が自宅から離れたくないのは一緒かもしれません。米国の場合は日本より金銭的な問題が大きそうですが…
反田先生、ね、すごいでしょう!
アメリカではリタイアしない方がいいような気もしてきました。
気候のいい老人にやさしい国、てどこかな。
日本でもケアハウスや老人ホームもいいところになると2000万円くらい積まないと入れないと母が言っていました。