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反田篤志

ブログについて

最適な医療とは何でしょうか?命が最も長らえる医療?コストがかからない医療?誰でも心おきなくかかれる医療?答えはよく分かりません。私の日米での体験や知識から、皆さんがそれを考えるためのちょっとした材料を提供できればと思います。ちなみにブログ内の意見は私個人のものであり、所属する団体や病院の意見を代表するものではありません。

反田篤志

2007年東京大学医学部卒業。沖縄県立中部病院で初期研修後、ニューヨークで内科研修、メイヨークリニックで予防医学フェローを修める。米国内科専門医、米国予防医学専門医、公衆衛生学修士。医療の質向上を専門とする。在米日本人の健康増進に寄与することを目的に、米国医療情報プラットフォーム『あめいろぐ』を共同設立。

先週風邪を引いてしまいました…治りつつあるものの、まだ咳と鼻水が残っています。どうやら息子からもらった様子。風邪なんていつ以来だろうと考えると…NYに来てから引いた覚えがないので、三年ぶりでしょうか。

医者の不養生といいますが、これは誠に的を得ていますね。医者はいつも「~しなさいよ」「~しなくてはいけません」などと言いますが、わが身を振り返ると、なかなかどうして、もし自分が医者にかかったら何を言われるか分かったものではありません。運動はあまりしないし、塩分の濃いものも脂っこいものも好きだし、腰は痛いわ、首は凝るわ、どうしようもないですね。

若い人でも年に一回は医者に行ってヘルスチェック(日本でいう健康診断)を、とアメリカでは言いますが、僕自身ここ三年間医者にはかかっていません(汗)日本と違って、職場での一斉健診のようなものがない(もちろん無料でかかれる職員用のクリニックはあります)ので、自分でたまに血圧をチェックするくらいです。恐らくいけないのは、「自分は医者だし、大体自分のことも良く分かっているから大丈夫」という楽観(もしくは自己正当化)でしょうか。

そうは言っても、医者にはタバコを吸う人は極端に少ないし、適正体重にいる人の割合も多いでしょう。運動も良くしている人も、一般に比べたら多いかもしれません。少なくとも米国の医師は健康に気をつかっている人が多い印象を受けます。

こんなことを書きながらも、「もっと運動しなくては」と反省しきりの僕ですが、人間の意思っていうのはかくも弱いものですね。ですから患者さんに「この前から体重が全然減っていないじゃないですか!」なんてことは口が裂けても言うことはできません。言えるとすれば、「本当に難しいですよね。分かります。まあ一緒にゆっくりやっていきましょう。」くらいです。

ただし、医者が不養生だからといって、健康を保つためにバランスの取れた食事や適度な運動の重要性が減るわけではありません。皆さんも、くれぐれも健康には気をつけてくださいね(はーと)

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