シカゴでお産を考えている方たちへ、シカゴ市内在住の小児科医からのご案内です。個人的な体験に基づいているために偏った案内になっていますが、一例として受け取ってください。
まずは、産婦人科病院探しでしょう。シカゴのローカル事情ですが、もし中心街に住んでいるのなら、Northwestern大学の大学病院のPrentice(プレンティス)という病院がお勧めです。というか、シカゴの中心街で、ちゃんと設備の整った産科病院は、恐らくここだけになってしまうと思います。私自身の働く関連病院なので、手前味噌になってしまいますが、恐らくシカゴの市内に住んでいる医師のほとんどが了解する事実だと思います。今回の記事では、郊外に関しては知見が足りないためコメントを控えます。
さて、次は医師の選び方ですが、この場合は少し特殊です。お産をしたい病院が先に決まっているので、その病院で働く医師を探すというパターンになります。そこで、まず、Northwestern大学のメイン病院であるNorthwestern Memorial Hospitalのホームページへ行きます。 そこで、Physician Finder コーナーに行き、 Obstetrics & Gynecologyの先生を探します。男性か、女性か、新患をとっているか、といった条件で選んでいきます。残念ながら日本語を話す先生はいないようですが、他の言語を選ぶことも出来ます。新規の患者を受け付けているかどうかをみて、クリニックの場所を確認します。自分の家から近いほうが通いやすいと思います。経験年数の多いベテランか、それとも年齢が近く身近に感じられる若手がいいか、も考慮に入ります。もちろん、先輩妊婦からの口コミ情報が一番信頼できるでしょう。 あとは、一般論ですが、同じアジア人の女性医師で出産を経験している先生とは親近感がわきやすく、文化的背景も比較的近いということもあって、日本人の患者さんには人気があると聞きます。
さて、よさそうな医師が見つかったら、さっそく電話してみましょう。電話すると、受付の人が出るので色々と質問をされます。ポイントとなる点は2つ。
- 希望の先生が患者の保険をとるかどうか。さらには、その保険のネットワーク内なのか、ネットワーク外なのか。料金の自己負担率が変わるので大事です。たいていは受付の人が保険会社に確認を取ります。
- 妊娠何ヶ月以降の妊婦さんは新規患者としては取らない、というスタイルの先生もいるので気をつけてください。 (今まで他の先生のスタイルで管理されてきていた患者さんを出産間近で受け持つのは困難なことが多いので)。
浅井様
ブログにて出産に関する貴重な情報を拝見させて頂きました。ありがとうございます。
現在、シカゴで出産を考えているのですが、出産という重要な局面であるため、日本語のできる医師を探しております。そこでアドバイスを賜りたく、コメントさせて頂きます。
・Northwestern Memorial Hospitalでは、2013年現在でも、日本語が通じるドクターはいらっしゃらないのでしょうか(常勤でなくても)?
・また、シカゴで日本語の通じる産婦人科(分娩まで対応可)をご存知でしたら、お教えいただきたく存じます。
コメントありがとうございます。とても切実ですよね。われわれもよくこの質問をされるのですが、返事には本当に困っています。というのも、あまり有益な情報を持っていないからです。
私は小児科に属しているため、婦人科の内情に詳しいわけではありませんが、病院の登録医のデータベースでは日本語を話せる医師は登録されていませんでした。個人的にもそういううわさを聞いたことがないのでNorthwestern Memorial Hospにはいないかと想像します。Northwestern Memorial Hospで、産婦人科が常勤とか非常勤といった区別ではスタッフを採用してないようです。
シカゴの市内で、日本語が堪能な産婦人科についても、3年間住んでいますがうわさも聞いたことがありません。お力になれなくて申し訳ありません。
早速お返事いただきありがとうございます。
やはり産婦人科担当のお医者さんは見つけるのは難しいようですね。
よく検討していこうと思います。ありがとうございました。今後もブログ拝見させていただきます。