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ブログについて

アメリカで得られないものが日本にあるように、日本では得られないものがアメリカにはある。感染症、予防医学、公衆衛生学について、ニューイングランドでの日常を織り交ぜつつ、考えたことを記していきたい。

青柳 有紀

Clinical Assistant Professor of Medicine(ダートマス大学)。国際機関勤務などを経て、群馬大学医学部医学科卒(学士編入学)。現在、アフリカ中部に位置するルワンダにて、現地の医師および医学生の臨床医学教育に従事。日本国、米国ニューハンプシャー州、およびルワンダ共和国医師。米国内科専門医。米国感染症専門医。米国予防医学専門医。公衆衛生学修士(ダートマス大学)。

青柳 有紀のブログ
2011/11/06

世界に出るということ

今夜は、The Dartmouth Institute for Health Policy and Clinical Practice (通称TDI)のファカルティと、ボストンにあるInstitute of Health Improvementのフェローを交えた夕食会が近くのレストランであった。Leadership Preventive Medicine のレジデントをしている関係でこの会に招待されることになり、参加したのだが、とても貴重な経験だった。

 

僕の隣に座ったのが、何と「ダートマス・アトラス」のCo-principal investigatorをしているDr. Eliot Fisherで、思いもかけず彼とアメリカの医療制度改革や終末期医療に関する話題から、メディテーションだとか、家族とか子育て(彼は3人の娘の父で、僕には2人の娘がいる)に関することまで、堅苦しくない雰囲気で話した(職場か大学で会っていたら緊張したと思う)。同じテーブルにはナイジェリア、イギリス、ガーナ出身のフェロー達(といっても、IHIのフェローなので、皆さんProfessorレベルの方達)がいて、自分一人が「駆け出し」そのものだったけれど、彼らと話すことができて、大きな刺激になった。

 

Dr. Fisherは、西海岸で開かれた、ある大きな医療改革に関する会議から帰ったばかりで、そこでAtul Gawande(外科医で医療コラムニスト)と話す機会があったと言っていた。Atul Gawande–その言葉で、今から7年前に一瞬にして引き戻された気になった。当時、僕は医学部5年生で、住んでいた高崎から前橋のキャンパスに通う車のなかで、彼の代表作、”Complications”(邦訳『コードブルー』)の原書CD盤を毎日のように聞いていたのだった。

 

あれから7年たって、ここに来なければ触れられなかった世界、会えなかった人々、手に入れられなかった機会に恵まれながら、僕は少しずつ成長している。アメリカで医師としてのトレーニングを志すことは、医学生になる前から決めていたことだったけれど、今の環境は、当時期待していたものよりも、僕に遥かに多くのものを与えてくれている。

1件のコメント

  1. 高橋 康一 より:

    刺激的ですね。機会があればもうちょっと詳しくそれぞれの人について記してください。

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