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UCLAならではの華やかさや、カウンティ病院の抱える影をご紹介できればと思います。

鈴木 ありさ

Interventional Radiologist です。
トレーニング期間を含め、10年以上勤めたBostonのBWHと退職し、LAに移動してきました。

鈴木 ありさのブログ
2018/02/22

Boston Med から Code Blackへ

しばらく、時間が経ってしまいました。

実は、この間に10年以上勤めたハーバード大学医学部付属病院、Brigham and Women’s Hospital を退職し、今度はUCLAの関連病院に就職しました。UCLAと聞くと華やかなロナルドレーガン病院や、Palm Treeの立ち並ぶ光景を浮かべますが、私の移動先は本院ではなくて、公的援助のある市民病院です。UCLAの学生さんも来ますし、自前のレジデントもいるので、ティーチングの環境はそんなに変わりないです。

ガラッと変わったのは、患者さんたちと、カルチャーでしょうか。LAはアジア人が多い地区になりますので、同僚、スタッフ、レジデントにアジア系が増えました。反面、LA近郊でも悪評の高い治安の悪いエリアが近いため、銃創が一日に何件も何件も運び込まれます。改めて、ここはアメリカだったんだなぁと思う次第です。今思えば、ブリガムはやはりハーバードなだけあってお上品でしたね。全体に、白人が多かったです。

カウンティ病院は日本語にしづらいカテゴリーの病院なので、説明が難しいですね。

日本と違って、皆保険制度のないアメリカでは、健康保険を持つものと持たざる者の階級差が恐ろしく開いています。ただし、社会保障の一環として、保険がなくてもかかれる病院があります。それがカウンティ病院です。社会のセイフティネットの一環ですから、来るもの拒まず、になります。当然、社会の最貧民層プラス不法滞在者が多く含まれます。ERの待ち時間は、2日か3日。日曜日に受診したのに、私が診療できたのは木曜日の朝、すっかりこじらせて敗血症一歩前ってこともありました。

良い事は、保険に縛られない(どうせ払ってもらえない)ので、ある意味、思い切ったことが堂々とできることです。医療的に正しいことを金銭的な縛りがなくできるというのは余計なストレスがぐっと減ります。

残念なことは、患者さんが時々消えたり、フォローアップの受診に来ないことです。強制送還されちゃったかなぁ、とか、フォローアップ受信の大切さを理解できていなかったかなとか、社会的な要素を考えなきゃいけないことでしょうか。

アメリカドラマがお好きな方は、ぜひ、Boston Med のシリーズと Code Blackのシリーズを見比べてみてください。まさに、私が移動した軌跡になります。

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