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里井セラ

ブログについて

米国における消化器肝臓内科フェローシップのトレーニングについて紹介していきたいと思います。

里井セラ

2018年日本医科大学卒業し、同大学病院で2年間の初期研修を行う。2020年よりニューヨークにあるMount Sinai Beth Israelで内科レジデンシー開始。2023年からオハイオ州クリーブランドにあるケースウェスタンリザーブ大学病院で消化器肝臓内科フェローシップを開始。

みなさんはじめまして、現在オハイオ州のクリーブランドで消化器・肝臓内科フェローをしている里井セラと申します。医学部生の時から読んでいたあめいろぐ。ご縁があり私もブログを書かせていただくことになり、大変に光栄に思っております。ぜひブログを通して消化器内科フェローの生活を皆さんにお届けできたらなと思っています。

簡単な自己紹介になりますが、私は2018年に日本医科大学を卒業し、同大学病院で初期研修を行った後、Nプログラムを介してニューヨークにあるマウントサイナイベスイスラエル病院で内科レジデンシーを開始しました。そして、2023年の7月よりCase Western Reserve/University Hospitals Cleveland Medical Center(Case Western)で消化器内科のフェローシップを開始しました。Case Westernはオハイオ州のクリーブランドに位置し、1826年に設立された歴史ある私立大学で過去に15人のノーベル受賞者を輩出しています。

日本と同様、アメリカにおいても消化器内科のフェローシップはとても人気です。しかし、実際に米国で消化器内科フェローシップを終えた日本人の先生は指折り数えるほどしかいません。日本の内視鏡技術のレベルが高いことも挙げられますが、米国消化器内科のフェローシップの競争率が高いことが大きな一因であると考えられます。フェローシップマッチについてはまた別の機会にお話したいと思います。

今回のブログでは、消化器内科フェローシップの1年間のローテーションについて、ざっくりお話したいと思います。私のプログラムでは、1ヶ月を1日~15日と16日~30日 (31日)までの前後半に分けており、年間24ブロックで構成されています。また大学病院であるCase Westernと退役軍人病院の2つの病院でローテーションすることになっています。さて私の1年目のスケジュールですが、以下の通りです。

病棟 (計12ブロック)

大学病院病棟コンサルト x 4 (2ヶ月)

退役軍人病院病棟コンサルト x 2 (1ヶ月)

肝臓内科・移植病棟コンサルト x 3 (1.5ヶ月)

消化器内科病棟 x 3 (1.5ヶ月)

外来(計6ブロック)

炎症性腸疾患(IBD)外来 x 2 ( 1ヶ月)

肝臓内科・移植外来 x 2 (1ヶ月)

退役軍人病院外来 x 2 (1ヶ月)

その他 (計6ブロック)

研究 x 2 (1ヶ月)

内視鏡 x 2 (1ヶ月)

バケーション x 2  (1ヶ月)

病棟は大変忙しいローテーションで、学年が上がるにつれて全体に占めるその割合は少なくなり、その分外来や研究, 内視鏡の割合が多くなる印象です。これは消化器内科に限ったことではなく、どのフェローシップにも言えると思います。とは言え、私のプログラムでは3年目でも病棟ローテーションは8ブロック程度あるので、学年による違いはさほどないと言えます。

私の一番最初のローテーションは内視鏡で、次にIBD外来、そして消化器内科病棟と続きます。次回の記事からは、それぞれのローテーションについてお話していきたいと思います。

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