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日暮沙織

ブログについて

『医療、家庭、療育、教育の場』が一つとなって、地域全体で子供たちを育てていく。このブログがその一つ一つをつなぐ、小さなきっかけとなってくれたらいいなぁと思っています。

日暮沙織

東京、下町育ち/マイアミ在住。 ノースキャロライナ州の大学にて音楽療法を専攻。『日本に帰ろう』と思いつつ、マイアミ在住、早、6年。スペイン語率が圧倒的に高いこの町で、片言のスペイン語を駆使しつつ、NICUから7歳までの発達にサポートが必要な子供たちへの音楽療法を実践中。

★おすすめ

音楽療法が効果的と言われているケースに自閉症や言語障害を持ったこどもたちへのリハビリがあります。

『音楽』を人類共通の言語ととらえ、言葉の使いこなせない子供たちと音を使ってコミュニケーションをはかり、言語への架け橋をするというものです。とはいうものの、実際に音を使ったコミュニケーションとはどんなものなのか想像がつきにくいかと思うので、今回はビデオで紹介させていただきます。

今回の例は、自閉症を持った3歳の女の子のケースです。コミュニケーションの手段が『泣く』という事以外ほとんどない彼女との第一回目のセッションは、彼女にとっても、私にとっても厳しいものでした。すべてのものに敏感な彼女は、何をやっても刺激が強すぎて泣いてしまいます。そんなセッションを何度か繰り返し、唯一泣かずに聞いてくれるのが『ABC (キラキラ星のメロディー)』と、発見したのは初めてのセッションから2週間位たった頃の事だったと思います。

この『ABC』をきっかけに、彼女の世界はどんどんと広がっていったわけなのですが、今回のビデオは彼女が初めて『コミュニケーションのサイクル』に参加してくれたときのものです。

ここでいう『コミュニケーションのサイクル』とは人との間に行われるアイディアのキャッチボールを指します。たとえば、、、

Aさん『今日のよるご飯、何が食べたい?』

Bさん『う〜ん、鯵の塩焼きかオムライス。』

一人が問いかけ、相手が答える。これで、1サイクルです。この、サイクルは言語の習得の上でとてもとても重要な第一歩です。なぜなら、世界には私以外の『誰か』がいて、その人と関わりたい、と思う気持ちを引き出さないことには、なんど反復練習を繰り返そうとコミュニケーションの手段としての言語は習得されないからです。

このビデオの中で、彼女が『私』という存在に気づいているかは定かではありませんが、彼女が『音』というものとコミュニケーションをとっているのは確かです。

とういうわけでビデオ&クイズです。

音で会話』この約一分のビデオの中でコミュニケーションのサイクルは何回行われたでしょうか? 彼女の体の動きに注目です。

**ブログ用に画像の質を落としています。表情が読み取りにくい事お詫びいたします。

↓外部リンクです。同じビデオですが、こちらの方が若干高画質です。

http://justmusictherapy.webnode.com/videos/

答えは、次回Part3で :)

4件のコメント

  1. さおりさん、こういうお仕事されてるのですね〜!Part1も読みました。
    サイクル9回?
    どれがサイクルか読み取れないです〜!

    • ナイストライですが、残念! もっと少ないです。ヒントは、曲のテンポと体の動きです。

  2. 3回くらいかなあと思いました。ヒントの後で申し訳ありませんが(笑)

    • 反田先生,そのためのヒントですからどんどん活用してください(笑)。

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