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中嶋 優子

東京都出身、札幌医大卒。USNH Okinawaでインターン後しばらくは様々な職場で麻酔や救急, 浪人、アイスホッケーをしながらフラフラ。ある時、アメリカで救急のトレーニングをすることを決め2010〜Yale EM Residency。2014年6月にResidency 卒業、2015年から1年間UC San DiegoでEMS & Disaster Medicine Fellow後、Clincal Research Scholar Fellowに移行。MPHスクールにも通いだしました。米国救急専門医。国境なき医師団で国境なき麻酔科医もやってます。

中嶋 優子のブログ
2015/01/03

Emergency MedicineにおけるFellowship

皆様初めまして。明けましておめでとうございます。UCSD EMS and Disaster Medicine Fellow の中嶋と申します。初めてのブログです!

まずは、自己紹介ですが紹介文にある通りです。 Yale の EM(Emergency Medicine) レジデンシーを2014年の6月に終了し、現在 UCSD で EMS (Emergency Medical Services) and Disaster Medicine Fellowをしています。初回はまず Emergency Medicine の中での Fellowship とは?ということについて書かせていただきたいと思います。

Emergency Medicineは内科や外科と違ってレジデンシーを終了すると、完全なAttending 扱いです。なので Fellowという修行中の身でありながら ED (Emergency Department)でシフトをする時はAttendingという責任者の立場にあるという、ちょっとわかりづらいポジションです。Fellowは半分 Attending業務、半分はFellow業務をこなしているといったところでしょうか。このシステムは色々ある Specialityの中でも特殊なものといえます。Overnightシフトは一人でED全体を任されますが(大きな病院では大体日中は忙しいので時間帯によって2、3人attending が居ます)、Overnight は皆やりたがらないので attending の下っ端の私のような新米attending がやることが多いのです。実はしばしばジャパンタイムで働いております。

3年間か4年間のEmergency Medicine residency を終了すると、皆普通の full time attendingか、fellow の道を進むかを選びます。一緒にレジデンシーを卒業した同僚は12人中、5人が fellowship、7人が full time attending の道を選びました。

Emergency Medicine 出身者が選ぶ Fellowshipは、EMの中でも subspecialityとして何かをさらに勉強したい、とか資格をとりたいとかいう人が進みます。Full time のattending との大きな違いはズバリ収入です。Attendingは高い、Fellow はレジに毛が生えた程度か、同じか、ちょっと少ないか …。例えば州が変わるとFellow は PGY (Post graduate year) 5 扱いなのに給料が高い州のPGY4より安い給料になることも… 。なので家庭持ちのレジデントは full time attendingを選ぶ傾向があると思います。膨大な借金をして医学部に行く者も多いので収入は進路を選ぶ大きなポイントとなります。

さてさて、Fellowship の種類ですが、色々あります。メジャーなもの(大体大きな病院にあるプログラム達)としては、Toxicology, Global Health (International EM), Ultrasound, Pediatric Emergency Medicine, Critical Care, EMS (Emergency Medical Services) , Research などなど。もう少し少なめのプログラム数として存在しているものとしては Hyperbaric Medicine, Clinical Informatics, Simulation, Admin, Sports Medicineなどがあります。他にも珍し目のSubspecialtyがちらほらあります。最近の傾向で人気があるのは Ultrasound と Global Health のような気がします。

FellowshipにはACGME accreditedとそうではないものがあります。ACGMEというのは Accreditation Council for Graduate Medical Education といって、全国のresidency や fellowshipのトレーニングの質を保つために存在する第三者機関です。決まりとか色々細かいんです。一言で言うと、ACGME に認可された、(=ACGME Accredited) の fellowship は色々規定されたカリキュラムで、終了して、試験を受けて受かるとその subspecialtyのBoard Certified になれる。そうではないプログラムは自由なカリキュラムで良いが終了しても “Board Certified” にはならないということです。人気のある Ultrasound と Global Health は意外に ACGME accredited ではないんです。主にACGME accredited なのは、Toxicology や Pediatric EM, Hyperbaric medicine, Clinical Informatics, Sports Medicine などです。

私が選んだ Fellowship は EMS(Emergency Medical Services) and Disaster Medicine といって一言で言うと、プレホスピタル系の専門分野です。米国の医師EM以外の医師には知られていないことが多いややマイナーな分野です。日本でもほとんど知られていない印象です。EMS は2年前に初めての ACGME accredited プログラムが出来ました。まだまだ accredited ではないプログラムが多いですが、UCSDでは私が初のACGME accreditedのカリキュラムのフェローとなりました。UCSD側としても大きな変化です。モルモット状態ですね。大丈夫なのでしょうか….

長くなってしまったので今回はここまでにして、次回はEMSとは何だ?ということについて書きたいと思います。

それでは今後とも宜しくお願い致します。

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