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マーティンもと子

ブログについて

ERを駆け巡ることな、なんと100年! 砂漠の町テキサス州エルパソから発信します。 元女性管制官第一号。航空機の緊急事態を処理できる能力を救急の世界に応用できる異色のおもろい元管制官医師。絶対にぶつけへんで~! Clinical Assistant Professor at Texas Tech University

マーティンもと子

女性管制官第一号として11年間運輸省勤務後渡米。アメリカ人と結婚、5人の子宝にめぐまれる。夫婦そろってメディカルスクールを苦労して卒業後夫は内科軍医、私は救急の世界へ。 日米の医師免許取得。大阪府高槻市出身テキサス州エルパソ在住 Clinical Assistant Professor at Texas Tech University

ある研修医の身の上話です。

カリフォルニアで生まれ育ったA先生。
高校を卒業したあと、両親の生まれ育ったインドで一二を争う有名医学部へ入学しました。
卒業後、迷わず外科へ進みました。
外科医となったA先生、インドでは外科医は神の手を持つ医師と尊敬され鼻高々な毎日を送っておりました。

そんな中、彼はアメリカに帰ることを思いたちカリフォルニアに再上陸です。
インドで外科医として鼻高だった彼もアメリカに入った途端、ふつうの人であることに気がつきました。
USMLEだってまだ受かっていないし、USAでレジデンシーをしたわけでもありません。
そう、彼は人生の頂点から谷底へ落とされたような錯覚を覚えました。

そこで、彼は大型トラックの運転免許をとりました。
早速雇われトラックドライバーとしてデビューです。
彼は一日16時間大型トラックを毎日運転してお金を貯めました。
独立してトラックを購入するまでに時間はかからなかったそうで、あっという間に5台の大型トラックを購入して運送業にて大成功しました。

そんなある日、トラックを運転していてある交差点で信号待ちをしていました。ふと自分の左側に大きな総合病院が見えました。

いったい僕は何しているんだろう。。。
僕のいるべきところはあそこじゃないのか!

彼はその日のうちに、USMLEを取るべく策略を立てました。
オンラインで見つけたオンラインで取れるRNの資格にサインアップし、それから何と半年でRNの資格を手に入れたのでした。
半年でRNの資格を?
それはそれは超スピードで、試験を毎週受けて駒を進めたとか。
その後、トラック運送業を友人に売り飛ばし、RNとして週末働きはじめました。
働くかたわら、月曜日から金曜日まではKALPANでお勉強です。

そして見事USMLEに合格、レジデンシーに応募、もうすぐ卒業でGIのフェローにマッチしたとか。
最近結婚もして、洋々たるものです。

これもインドカレーのパワーかなあ。
私も苦労したけど、この人のストーリーもかなりおもしろい。
私もインドパワー、見習うでー!!

RN=正看護師

KAPLAN=医師国家試験の予備校のようなもの

USMLE=3回ある米国医師国家試験

2件のコメント

  1. 本当に面白いキャリアの人がいるものですね。驚きました。外科からトラック運転手って…本当にタフなんでしょうね。ところで、なぜインドの人はわざわざインドの医学部に戻るのでしょうか?米国の医学部より入りやすいから?学費が安いから?それとも他に何か理由があるのでしょうか?

    • 反田先生

      このコメントは承認制になっているんですね。。。
      夜勤で昼間一日寝ていてお返事が遅くなりました。
      ごめんなさい。
      さて、学費の問題が一番です。
      そして面白いことに一億円払ったら、医学部にストレートで入れるそうですよ。
      入試なしで。
      両親がリッチだと医学部に試験無しで入れる制度があるそうですよ~。

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