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ブログについて

ハワイは温暖な気候と全米一のCultural mixが見られ、医師としての幅広さを養うにはいい環境と感じています。
旅行だけでは見えない、ハワイ在住の魅力もお伝えできればいいなと思います。

野木 真将

兵庫県出身、米国オハイオ州で幼少期を過ごす。京都府立医大卒、宇治徳洲会病院救急総合診療科の後期研修を修了。内科系救急を軸とする総合診療医として活躍したい。よきclinical educatorとなるため、医師としての幅を広くするため渡米。2014年よりハワイで内科チーフレジデントをしながらmedical education fellowshipを修了。2015年よりハワイ州クイーンズメディカルセンターでホスピタリストとして勤務中。

野木 真将のブログ
2014/05/17

チーフレジデントになる前に

ひさしぶりの投稿です。ハワイ大内科レジデンシーに来て、早3年が経とうとしています。ほんとに早かったです。せっかくあめいろぐという情報共有の場があるので、3年間を振り返って、当プログラムの特徴や経験をまとめたいなと思います。が、その前に近況報告から。

チーフレジデント準備中

7月から当プログラムのチーフレジデントをすることが決まっているのですが、3年目レジデント(最終学年)の間もチーフレジデント業務を手伝っていました。いわゆるCo-Chiefです。この経験からプログラム運営、研修医評価、医学生評価、新規レジデント選抜過程などが見ることができて参考になりました。すでに来季を見据えて、ローテーションスケジュール調整、新入生オリエンテーション内容、ブログの作成などと忙しく活動しています。メールでのやり取りも劇的に増えてきました。

APDIM chief meeting @ Nashville

Association of program directors in internal medicine (APDIM)という組織があり、全米の内科プログラムディレクターたちの情報共有と「良い教育者になるための教育」をする学会が年に2回あります。その部門会として、Chief resident meetingという学会が先月ありました。全米から新たにチーフレジデントになるレジデントたちが集まり、2日間で教育法、フィードバック法、プログラム運営、リーダーシップなどについてセミナーを聞いたり、ワークショップをしたりします。内科系だけの部門会なのですが、参加者900名近い規模でした。そこで他プログラムのチーフレジデント予定者たちと、とてもいい刺激をたくさん受けました。「ワシントン大学のチーフたちはワシントンマニュアルの編集に忙しい」というおもしろい経験も聞けました。

そこで一番印象深かったのが「チーフレジデントブログを運営し、レジデント教育を活発化する」というワークショップでした。University of Washingtonのチーフレジデントたちが昨年度の経験を具体的かつおもしろく紹介してくれたものです。チーフレジデント数11名、研修病院先4カ所という大所帯ながらみんなで一丸となっていい一年間を送れたという経験でした。

以前から、教育内容のarchive&sharing(保管と共有)ができる手段はないかと検討していたためこれに大変いい刺激を受けて、学会から戻ってからプログラムと交渉してハワイ大内科でもブログの立ち上げ活動をしています。なんとかプロトタイプもできて7月からの本格始動に間に合いそうです。

他にもおもしろかった内容としては、

  • Dr.Jeff Wieseによる”clinical coaching”という基調講演(タフス大学)
  • よい履歴書の書き方とチーフレジデント期間をアカデミックキャリアに上手に活かすワークショップ(ジョンスホプキンス大学)
  • オーディエンスリスポンスシステム(Audience response system)を活かしてカンファレンスを活発化するワークショップ(ミネソタ大学)
  • Conflict resolution (衝突が起きたときにどう解決するのか?)

などがありました。その内容に触発され、相方のチーフレジデント予定者と来季の構想を帰りの飛行機で話し込みました。ハワイからテネシーは遠かったのですが、プログラムが費用も持ってくれて、充実した二日間でした。

●まとめ

  1. チーフレジデントになる前からも少しずつ準備が進んでいます。
  2. 全米のチーフレジデントを支える学会があり、その役割の大きさと歴史を感じることができました。

 

4件のコメント

  1. ハワイ大学 小児科 桑原功光 より:

    日々、家族ともどもお世話になっています。日本でも各病院で初期研修、そして後期研修の質の保証が必要になってくると感じています。均質化のキーのひとつは、確かに「チーフレジデント」だと思います。日本は米国に比して指導内容が一定しておらず、まとめることは不可能に近いかもしれませんが、私の直感では10年経てば日本内でも、研修教育への雰囲気はさらに大きく変わると信じています。

  2. 野木 真将 より:

    桑原先生
     こちらこそいつもお世話になっております。全米を見てみると、PGY3がチーフをしているところと、ハワイみたいにPGY4がチーフをしているプログラムがだいたい半々でしたね。日本でもチーフレジデントの役職はあるので、なんとか全国規模でその役割を支えて教育する手段があれば、お互いの研修プログラムのいいところの情報交換や均質化につながっていくのでしょうね。GMEを支える組織、その実行部隊を支える組織、いろいろ可能性はあってワクワクしますね!

  3. 反田 篤志 より:

    チーフレジデント就任おめでとうございます!学ぶことがたくさんあって面白そうですね。効果的に教えるというのは本当に難しいことだと最近は実感します。

    • 野木 真将 より:

      反田先生

       ありがとうございます!プログラムからも期待が大きく、光栄な立場です。この貴重な機会を精一杯活かしたいと思います。ほんとに日々新しい発見ですね。

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