どうしてアメリカで臨床栄養士? Part – 3
他に 英語が大の苦手だった自分が、友達には 「ななさんには(留学)できないよ。。」なんて言われても アメリカで臨床栄養士をしたかった理由はなんだったのかと考えてみると。。。。
1.アメリカは論理よりプラクティスが強いこと
日本にいた時は、勉強や知識の習得が実際の臨床よりも重要視されていたように思っていて、実際栄養士になったときに よりよい医療を提供できるには、臨床力かと感じていて英国よりもアメリカは、実地が強いイメージがありました。10年前Refeeding Syndromeなんて 全く知らなかったのですが、あめいログのメンバーでもある津田先生に研修の前の ちょっとした会話で教えて頂いて、すぐ文献を読んで、実際に患者さんに役立つことをアメリカでは学べるんだと衝撃を受けたのを覚えています。津田先生、ありがとうございました!
他にも慢性腎疾患患者に、タンパク質制限をするのは、非現実的なので、制限しても仕方ないとか、細かい栄養計算をしても実際に食べている食物の栄養量も様々なので計算などがおおざっぱで、カロリー計算なんてだいたいでOK!というざっくばらんな文化。、患者さん中心で現実的だなと思ったんです。今考えると、笑ってしまうところもありますが、その当時の私には新鮮だったんですね。
それで、日本の知識の多さとアメリカの医療のいいところが一緒になれば 最高なのにと思っていたんです。
2.アメリカの前向きなチャレンジ精神とオープンな文化が好きだったこと
日本は、恥とか罪悪感という感情を持つ機会が多いような感じがしていました。また、そのような感情を社会がwelcomeで、かつ失敗を恥として隠す社会。 そのような社会の中で患者さんも自分の病気を否定的に思って、隠して生きていくのでは、患者さんがよくなる機会が少ないのではないかと思っていました。その反目 アメリカはとてもオープンで自分の失敗、悪い状況を人に話す話す。そういうみんなで協力しているような社会に見えたんです。
それに、チャレンジすることに価値がある文化で、失敗をこわがってチャレンジしなより、チャレンジして失敗した方が価値がある文化のように感じていました。 チャレンジ精神とオープンな社会の方が 沢山学べると思ったんですね。
3.日本での患者さんへの思いがあったこと
アメリカには、当時の私の抱えていた患者さんに関する疑問の答えがあると思っていました。英語で文献が読めれば、よりよい栄養管理を患者さんに提供できると信じていました。自分の知識のなさで、よりより栄養管理ができなかった悔しさも まだ日本に帰れないと思って頑張れたひとつの理由でしょう。。。
4.最後にもうひとつ。
University of Virginia の栄養サポートの栄養士さんや当時の臨床栄養科長の仕事をみて、こんな人になれるなら 人生かけて頑張ってもいいかなって思ったんですね。興味のある方は、http://www.medicine.virginia.edu/clinical/departments/medicine/divisions/digestive-health/clinical-care/nutrition-support-team/nutrition-support-team
を検索してみてください。どの情報も質が大変高いです。英語で文献を読んだことのない人にも、時間をかけて読む時間以上に。’読む価値’があります。みなさんの患者さんの栄養管理に役立ててみてください。
他にも 様々な理由がありますが、恋愛?と同じなんでしょうか、初めの勘違いって大切だなって思ったりします(大笑)。それはそれで、実際、アメリカで臨床をできて夢が叶って とても幸せです。
追伸:日本でお世話になった方、患者さんやご家族の方にこの場をお借りして感謝いたします。
現在、アメリカでRDになる為に勉強中の者です。
同じ日本人の方でRDとして活躍されていて、とっても憧れます!!!
リサーチやジャーナルを読むのは奈々さんがおっしゃるように大変ですが、英語で読む読解力も身に尽くし、幸い興味深い物が多いので頑張って読み続けたいと思います。
これからも奈々さんの記事、楽しみにさせていただきますね!
コメントありがとうございます!またご意見くださいね!RDN 目指して頑張ってくださいね。菜々
お返事ありがとうございます!
一点、投稿してから気が付いたのですが、菜々さんのお名前を書き間違えておりました。
×奈々→○菜々 大変失礼いたしました!
どういたしまして。気にしないでくださいね。よく間違えられるので。。。