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樋口雅也

ブログについて

かかりつけ医としての診療や、研修指導を通して見える医療、老年医学、医学教育のブログを綴ります。

樋口雅也

愛知県出身。南イリノイ大学家庭医研修後、ハワイ大学にて老年医学科及び医学教育フェローシップを修了。2012年より南イリノイ大学家庭医学科指導医、老年医学プログラムディレクター。2018年ニューヨーク・コロンビア大学病院にて緩和医療の専門医研修修了。同年よりハーバード大学・マサチューセッツ総合病院に勤務。日本、カルフォルニア州&マサチューセッツ州医師。米国家庭医療、老年医学及び緩和医療専門医。公衆衛生学修士(医療政策管理学専攻)

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かかりつけ医やその他の専門医とのコミュニケーションは大切です。特に慣れない医療制度の国での病気や薬など、心配なことも多いでしょう。もう少し気軽に担当の医師や看護師とコミュニケーションできたら、、、といった経験はありませんか。

これまでアメリカでは些細な事でも予約をとって実際に診察室で質問したり、長い時間待たされつつも電話で聞いてみたり、と患者にとって不便なことも多かったようです。また、ときには言葉の壁や時間を作ることができず、不安なまま過ごしたり、質問できず我慢したりしたという経験も多いのではないでしょうか。

そこで多くのクリニックやその他の医療機関では新しい患者-医師コミュニケーションを模索しています。その1つが、インターネットや電子カルテ・メールを使ったコミュニケーションです。お医者さんとメールで相談?!と思われるかもしれませんが、多くのクリニックなどですでに始まっています。

私達のクリニックでも新しい電子カルテを導入して、昨年末から本格的に患者さんとのコミュニケーションがメール(注)や電子カルテを通して始まりました。もちろんメッセージだけでなく、検査の結果や詳細なカルテ記載の内容まで、患者さんはインターネットさえあれば、いつでもどこでもアクセスすることができるようになりました。

例えばこんなコミュニケーションが、、、

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医師:この間の検査結果が出たのでメールしています。とくに大きな問題ないようなので3ヶ月後に予約して再受診してください。検査結果は***からアクセスできます。なにか分からないことがあればこちらの専用メールに返信してください。

患者:ありがとうございます。###の結果が少し高めで、数字が赤く表示されていますが大丈夫でしょうか。

医師:そうですね、すこし高めですが前回より少し下がっていますので、とくに今は心配しなくて良いと思います。また次回相談して、検査するか決めましょう。

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あめいろぐ読者のみなさんも、かかりつけ医や専門医の先生がこのようなシステムを導入していないかどうか聞いてみてください。お医者さんがもう少し身近な存在になるかもしれません。

(注)個人情報保護の法律や制度に基いて、通常のメールよりもより安全性が高いメールシステムの使用が義務付けられています。

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