米国では、すでに1,200万人のキャンサーサバイバーがいるといわれます。小児がんは成人んがん患者に比べると発生数は米国で年間12,000人とごく少数ですが、そのうちの約75%が長期サバイバーとなり、累積していくため、現在250人にひとりが、小児がんサバイバーであると推定されます。
小児がんが治癒し長期生存者となったことはすばらしいのですが、サバイバーの多くはいろいろなリスクを抱えて生活していくことになります。米国で行われた、小児がんサバイバーの大規模な調査(The Childhood Cancer Survivor Study)によると、サバイバーの62.3%が少なくともひとつ以上の慢性的な健康問題を抱え、25.7%は生命の危機が及ぶ可能性がある重篤な状態にあることがわかりました。
この大きな問題について、少し取り上げたいと思います。
(続く)