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寺島慶太

ブログについて

小児がんの診療と研究における最新の話題を提供したいと思います。米国のNational Cancer Instituteが発行しているCancer Bulletinや学術雑誌などから、米国発の関連ニュースを提供したいと思います。日本ではなかなか情報が入らない、新薬の治験結果なども積極的に取り上げたいと思います。

寺島慶太

名古屋大学医学部を卒業し、6年間の国内研修後、ニューヨークで小児科レジデント研修を行う。その後ヒューストンで小児血液腫瘍および小児脳神経腫瘍フェローシップ研修を行う。現在、小児腫瘍専門医として、テキサス小児病院およびベイラー医科大学で、小児脳腫瘍の診療と研究に従事している。日本で小児脳腫瘍の包括的診療研究プログラムを立ちあげるのが目標。

米国では、すでに1,200万人のキャンサーサバイバーがいるといわれます。小児がんは成人んがん患者に比べると発生数は米国で年間12,000人とごく少数ですが、そのうちの約75%が長期サバイバーとなり、累積していくため、現在250人にひとりが、小児がんサバイバーであると推定されます。

小児がんが治癒し長期生存者となったことはすばらしいのですが、サバイバーの多くはいろいろなリスクを抱えて生活していくことになります。米国で行われた、小児がんサバイバーの大規模な調査(The Childhood Cancer Survivor Study)によると、サバイバーの62.3%が少なくともひとつ以上の慢性的な健康問題を抱え、25.7%は生命の危機が及ぶ可能性がある重篤な状態にあることがわかりました。

この大きな問題について、少し取り上げたいと思います。

(続く)

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