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反田篤志

ブログについて

最適な医療とは何でしょうか?命が最も長らえる医療?コストがかからない医療?誰でも心おきなくかかれる医療?答えはよく分かりません。私の日米での体験や知識から、皆さんがそれを考えるためのちょっとした材料を提供できればと思います。ちなみにブログ内の意見は私個人のものであり、所属する団体や病院の意見を代表するものではありません。

反田篤志

2007年東京大学医学部卒業。沖縄県立中部病院で初期研修後、ニューヨークで内科研修、メイヨークリニックで予防医学フェローを修める。米国内科専門医、米国予防医学専門医、公衆衛生学修士。医療の質向上を専門とする。在米日本人の健康増進に寄与することを目的に、米国医療情報プラットフォーム『あめいろぐ』を共同設立。

今週末はクリスマスですね。ニューヨークはもちろんクリスマス一色です。今週は血液内科のクリニックに来ていますが、患者さんも早めに来てくれて、午後は早々に終了してしまいました。今日から夢のような三連休です。

僕の病院のクリニックは五階建て。ユニオンスクエアに隣接していて、とても良い立地です。徒歩1,2分でオーガニック系の有名スーパーであるWhole FoodsやTrader Joe’sに行けますし、マンハッタン内のあらゆる場所に通じるユニオンスクエア駅はすぐそば。立地がいいと色々と便利でいいですね。

クリニックは中心部が吹き抜けの構造になっていて、天井にはひし形の天窓が数個、太陽の光を取り込みます。屋上は緑化運動の一環で、芝生が一面に埋められているとか。建物の中からは見えないので知りませんでしたが、新聞に掲載されていたのを見て驚きました。屋上には立ち入れないので、残念ながら芝生で日光浴を楽しむことはできません。

吹き抜けの二階部分に、グランドピアノがおいてあります。普段はあまり演奏されることのないこのピアノ、せっかくあるのにもったいないなあと思っていましたが、今日(多分記憶の範囲では初めて)クリスマスソングが演奏されています。ボランティアなのか、それとも病院が患者さんのために用意してくれたのかはちょっと分かりませんが、音楽が流れていると随分雰囲気も変わります。

米国には音楽療法というものがあり、病院の中で音楽を演奏して回っている人がいます。ボランティアのこともありますが、音楽療法士という職業も確立されています。そして、なんと僕の病院は音楽療法に関して米国でも有数の先進的な病院らしいです。これは今後あめいろぐに参加してくれる予定の、日本人の音楽療法士の方から聞きました。僕もあまり詳しくない音楽療法などの心理療法について、専門的知見を共有してくれることと思います。個人的にとても楽しみです。

年末になるとアメリカでは病院も休み、などということはなく、もちろん通常通り機能しています。一年目は年末年始を集中治療室で過ごしました。タイムズスクエアのボールが落ちるカウントダウンを看護師さんと一緒に空いている病室のテレビで見たのを思い出します。一度でいいから年末年始に6連休とか7連休とかいうものを経験してみたいのですが、医師をしている限りこれは恐らく無理でしょう。

少なくとも今週三連休をもらえることに感謝して、家族と一緒にゆっくりと(できるかどうかわかりませんが)週末を過ごそうと思います。皆さんもよいクリスマスを。Happy Holidays!!

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