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桑原功光

ブログについて

大阪出身の妻と2児の子育て奮闘中。子育ては最高の小児科学の教科書です。モットーは“think globally, act locally, and love your family”。小児科・神経科・医学教育を世界で学び、グローバルな視野を持つ後進を育成することと、息子たちとアイスホッケーを生涯続けることが夢です。

桑原功光

北海道砂川市出身。2001年旭川医科大学卒業。1年間の放射線科勤務の後に岸和田徳洲会病院で初期研修。都立清瀬小児病院、長野県立こども病院新生児科、在沖縄米国海軍病院、都立小児総合医療センターER/PICUと各地で研鑽。2012年-2015年 ハワイ大学小児科レジデント修了。2015年-2019年 テネシー州メンフィスで小児神経フェロー、臨床神経生理学(小児てんかん)フェロー修了。2019年9月よりミシガン州デトロイトのChildren's Hospital of Michiganで小児神経科&てんかん医として勤務開始しました! 日米両国の小児科専門医&米国小児神経科・臨床神経生理学専門医

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アメリカといえば、サンフランシスコ・ロスアンゼルス・シアトルなどの西海岸や、政治の中央であるワシントン、大都市のニューヨーク・シカゴ、日本人が大好きなハワイなど、一般的に華やかなイメージを持つ街を思い浮かべる方も多いと思います。一方、アメリカ南部は「政治・文化・人種多様性に保守的」「貧困」といった少々閉鎖的なイメージも未だに残るからか、私の住むテネシー州も日本人には馴染みが薄いのが実状です。そのため日本語での現地情報が乏しく、私が実際に異動してくるまで多少不安もありましたが、実はメンフィスは日本人小児科家族が全米で最も多い街です。そして、日本企業もあるため、周囲には日本人家族も多くいらっしゃいます。私は日本人が多いハワイからテネシー州の中でも最大の人口を有するメンフィス(Memphis)に異動して早1年が経過しました。元来、アメリカ南部には”サザン・ホスピタリティー”という言葉もあり、折に触れてその親切さや人の良さを感じながら、私たちはここで楽しく快適な日々を過ごしています。

今回、日本の医学生と交流する機会があり、今後も来るかもしれない医学生やレジデント・フェロー希望者のために、ここに情報を2回(生活・医療)に分けてアップしておこうと思います。

まず、アメリカは車社会であり、メンフィスも例外ではありません。車を借りないとどこにも行けません。そして、ネットでメンフィスと検索すると必ず出てくるのが治安の問題です。とくにメンフィスで治安が悪いのはダウンタウン周辺です。日本人家族は治安が良いダウンタウン西側の川を越えた「Mud Island」、もしくはメンフィス東側郊外の「Germantown」に住んでいます。Mud Islandからは川をひとつ越えればすぐに病院に着くので通勤には便利ですが、買い物をできる場所が周囲になく、学校もないので、学童期のお子さんがいる家庭は、必然的にGermantownを選ぶ方が大多数です。Germantownは平均世帯収入が$70,000-80,000(約750-850万円)で治安も良く、自然も多く、公立学校のレベルも申し分ありません。そしてアメリカの大都市に比べると物価が安く、子どもの遊び場も多いです。テネシー大学の医学生の中にもGermantown出身者によく会います。メンフィス中心部は主に黒人か白人かに人種が分かれますが、Germantownになると人種が多様化して、アジア人も多くなります。GermantownからLe Bonheurまでは車で約30分くらいです。

メンフィスはアメリカ南部では大きな都市ですが、ハワイや日本の都市に比べると日本食の品揃えは見劣りがします。しかし、Costco、Target、Whole Foodsなどの大規模スーパーはありますし、日本食材を調達できる Farmers Market などもあり、日常の生活には全く困りません。あと、地元で有名な日本食レストラン「Sekisui(石水)」は日本人が経営しています。

メンフィスで有名なものは3B(BBQ, Blues, Beale street)です。バーベキューリブは本当に最高です。ビールのお供にバーベキューナチョスを一度食べると、もう病みつきになるでしょう。メンフィスは音楽(特にBlues・Rock)に関係する観光地が多く、2014年に世界各国で大ヒットしたブルーノ・マースの「Uptown Funk」はメンフィスでレコーディングされました。メンフィス一番の観光地である Beale Street では、昼間から数十件のライブハウスが立ち並び、音楽が溢れて賑やかです。エルビス・プレスリーが生涯を過ごしたGrace Landは個人の所有宅としては、アメリカでホワイトハウスの次に多い観光客数を誇ります。

メンフィスやその郊外は実はイベントが多く、自然や公園にも恵まれているため、とても Kids Friendlyな都市です。以下に私たちもよく参考にしているメンフィスの情報サイトを掲載します。

① I love Memphis  http://ilovememphisblog.com/about-ilm-blog/
メンフィスやその周辺のイベントでは一番の情報サイト。重宝しています。
② choose 901  http://choose901.com/
 こちらも充実したメンフィス情報サイト。
③ Play Life Memphis http://play-life.jp/plans/search?utf8=%E2%9C%93&q=%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%95%E3%82%A3%E3%82%B9 
ちょっとしたメンフィス情報が載っています。
④ Memphis Travel  http://www.memphistravel.com/
メンフィスのイベント検索に。
⑤ Thrills Memphis  https://www.thrillist.com/memphis
  こちらもメンフィスのおすすめ情報満載。
⑥ East Memphis Mom  http://eastmemphismoms.com/
 こども向けのイベント情報がいっぱい。
⑦ 飯島教授のメンフィスレポート2014
 http://www.cgu.ac.jp/faculty/comscience/tabid/1264/Default.aspx
中央学院大学とメンフィス大学は交流があり、2014年までの情報が載っています。

 

メンフィスではアメリカ4大スポーツ(バスケットボール・野球・アイスホッケー・アメリカンフットボール)が全て観戦できます。NBA(アメリカプロバスケットボールリーグ)のMemphis Grizzlies(メンフィス・グリズリーズ)は地元でも大人気です。野球は大リーグの下部球団であるAAA(トリプルエー)の Memphis Redbirds(メンフィス・レッドバーズ)。AAAの中で最高の球場と評価されています。アイスホッケーはMississippi River Kings(ミシシッピ・リバーキングス)。アメリカ南部独立リーグのアイスホッケーチームで、こどもたちがホッケーをしている我が家も勇んで応援しに行きます。アメリカンフットボールだけプロチームがメンフィスにありません。しかし!地元に広く愛されるメンフィス大学のアメフトチーム Memphis Tigers(メンフィス・タイガース) があります。アメリカでは大学アメフトはプロと並んで人気が高く、メンフィスにも熱狂的なファンがいて、どこに行ってもTigersのロゴを見かけます。ぜひメンフィス見学の際にはこれらのチームを観戦しに行くことができるといいですね。

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