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北原大翔

ブログについて

一体手術室の中では何が行われているのか、手術室から見えてくる日本とアメリカの面白い違い、独身心臓外科医の生活・遊び・恋愛など誰も興味ないけど日本にいる医師にはなかなか書きづらい話題を包み隠さず発信しています。

北原大翔

1983年東京生まれ。2008年慶應義塾大学医学部卒業。モテるために心臓外科になりアメリカ留学を目指す、が、海外生活を嫌がる女性達からことごとく求婚を断られ完全に裏目に。しょうがないので2016年より単身渡米。現在ワシントンDCのMedStar Washington Hospital Centerで心臓外科医として働く。独身彼女なし。NPO法人 Team WADA (医療者の海外留学・就労を支援する団体)の代表。団体HPはコチラ https://teamwada.net

先日ニューパルス(鎖骨下IABPを体内に植え込んでLVADみたいにしよう、をコンセプトにシカゴ大で開発されたデバイス)を祝う会が行われ、心臓外科医、循環器内科医、病棟看護師がワラワラと集まりました。相変わらず英語で話すのは難しく、このパスタうまい、このビール強い、このケーキ甘い、といった簡単なワードのみを発し続けていました。

会の終わりくらいにチーフのジバナンダム(インド人)が、食事あまったからボックス(箱に入れて食事を持ち帰るスタイル、アメリカでは結構主流らしい)にいれて医局に持ち帰るか、ヒロ病院に戻る?と聞かれたので反射的にノーと言いました。すると普段と異なるその異常な反応の良さに、どんだけ病院に帰りたくないんだよ、というツッコミとともに小爆笑が得られました。快挙です。ノーの一言だけで笑いが得られました。これはもちろん今までの過程や僕の境遇、皆との関係があってこそなせた技ですし、勝ち取ったというより笑われた、に近いのですが、それでも笑いには変わらなく快挙です。留学に来て良かったと思いました。

ぺらぺらと英語をしゃべることは困難を極めるため、間や表情、言い方、言語以外のあらゆるコミュニケーション手段を駆使してイエス、ノーで笑いを取れるような心臓外科医になりたいと、また一つ自分のゴールが定まりました。

 

心臓外科病棟の看護師さんたち。

全体写真。左端にいるのはテイの兄貴。立ち方がシブい。

北原 大翔先生への質問はこちらまで↓

メール:kitaharahiroto@yahoo.com

若手心臓外科医の会 (http://jaycs.jp)で留学ブログを担当。

m3.com(https://www.m3.com)、MediGate(https://www.medi-gate.jp)

でコラムを掲載。

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