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“Where are you from?” 
アメリカで初対面の人に必ずといっていいほど聞かれるこの質問。

答えが”I’m from Boston”や“I’m from Pittsburgh”の場合「ボストンいいですよねー」「私ピッツバーグの大学行ってました」といった感じで会話がスタートしますが、私の場合、答えは”I’m from Japan”なので、相手もこのJapanにくいつきます。”Where in Japan are you from?” “When did you move to the U.S.?” “Does your family still live in Japan?” など次にされる質問は様々ですが、早かれ遅かれ、私が16歳の時一人で日本からアメリカにやってきた、ということは説明することになります。すると大抵 ”You moved to the U.S. all by yourself when you were 16!?”とビックリされ、更にそこから今にいたった経緯を順を追って説明することになるわけですが、今日は自己紹介もかねてまずは私が最初にアメリカに渡った理由を初投稿記事にしたいと思います。

そもそも私が海外に興味をもったのは13歳の頃に読んだ黒柳哲子さんの「トットちゃんとトットちゃん達」という本がきっかけでした。黒柳さんがユニセフの親善大使として発展途上国に住む子供達をリポートした本で、子供ながらに(というよりむしろ子供だったからこそなのかもしれませんが) 強い衝撃をうけたことを覚えています。 

自分を愛してくれる家族がいること。一緒に遊ぶ友達がいること。毎日食べ物に困ることもなく、学校にも行けること。お気に入りの服や靴もある。そして病気になったら病院にいってみてもらえる。

そんな当たり前に感じてたことが、実は当たり前ではなかったと気づいた瞬間でした。(自分はすごいラッキーなんだ。)この本を読み進めるうちに、自分の中で何かが芽生えました。ただその時は医師になりたい、とかそんなはっきりしたものは何も見えおらず、ただ漠然と、将来自分も世界にでてみたい、そして人のために何かがしたいとぼんやりと感じるようになったのです。

将来国際機関で働くとなると英語力はもちろんのこと、自分の目で世界をもっとよく見る必要性を感じました。 親に「日本で高校受験せずアメリカの高校に行きたい」と相談してみましたが、「アメリカの生活が合わなかったらどうするの?」「途中であきらめて日本に帰ってきても、帰ってきた段階で高校受験から始めることになる」など、私も思わず「まぁ確かに」と言ってしまいそうな理由で却下されそうになりました。がしかし、私が頑固で引き下がらないもので、最終的には「日本で高校受験をして自分の志望校に合格したら 高2の夏から1年休学して留学してもよい」ということで親とは合意しました。

私は小学6年生の時に私立中学の受験を失敗してとても悔しい思いをしていたので、今度こそは失敗できない!と必死で勉強し、岐阜では進学校といわれる岐阜高校に入学しました。友達にも恵まれ、日本での高校生活は楽しかったけれど、1年休学してでも留学したいという思いは高校入学後も変わりませんでした。自分の高校に交換留学生のプログラムがあったわけではないので、留学するとなってもまずは入れてもらえる高校を探すところから。母と東京の留学センターに足を運んだり、海外教育コンサルタント(私はEDICMさんにお世話になりました)に相談したり、たくさんの学校からスクールカタログをとりよせ、何百校とあるアメリカの寮制高校の中からニューイングランド地方にあり、私の英語力でも入れてもらえそうな寮制の高校に願書をだしました。いくつ願書をだしたか詳しくは覚えていませんが、最終的に電話面接までたどりつけたのはたったの2校だったと思います。ほとんど英語が話せなかった私がどうやって電話面接を乗り越えたのかは今でも謎ですが、最終的にはニューハンプシャーの山奥にあるKimball Union Academy(KUA)という全校生徒300人ちょっとの高校に受け入れてもらえることになり、2000年8月人生の新たな1ページを開くことになったのです。(つづく)

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