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なんと二年間のフェローシップのうち、一年間が過ぎてしまいました。驚くべき事態です。半分が過ぎてしまったということは、残り半分しかないということに他なりません。半分しかないと捉えるか、半分もあると捉えるか、それは大した問題ではなさそうです。6か月も続いた長い冬が終わったと思ったら、すでに7月だったということに、やっと気付きました。

フェローシップが残り一年ということは、次の進路を本格的に考えなくてはいけない時期が近づいているということです。常にいきあたりばったりだった人生設計も、ここらで終わりにしないといけないと半分くらいは本気で思っています。さて、どうしましょう?選択肢は無数に存在しているように思えます。米国での滞在をもう少し延ばすのか、日本に帰るのか、それともどこか他の国に行くのか。一人身であれば、どこで働くかは進路の決定に際して大きなウェイトを占めるように思えないものの、家族がいるとそうも言っていられません。しかしそれ以上に大事なのは、自分がその場所で何ができるのか、そこの何に貢献できるのか、それが自分の価値観と整合しているか、そして、自分がそこでさらに飛躍できる可能性があるかどうか、ではないでしょうか。

自己中心的な考え方でしょうし、それを否定するつもりもありません。また贅沢な悩みであるだろうことも承知しています。贅沢な悩みを持てる環境にいるからこそ、自分を持て余す環境には身を置きたくないと思っています。そして自らの価値を最大限発揮することが、何らかの形で意味を持って社会に還元されると信じています。

本当に優秀な人は、どのような環境でも結果を出せるといいますが、本当でしょうか?環境に働きかけ、そこを自らに適した環境に変えることができる人は、すごいです。しかし、好きでない環境に身を置いて頑張ることが、本当の結果につながるとは思えません。本当に優秀な人は、むしろ自らを投げ打てる環境に身を置くのだと思います。それは他人にとっては魅力的に映らないかもしれませんが、本人にとっては挑戦的で、最高だと思える環境なのでしょう。環境に働きかけることができるのも、熱意と情熱があってこそなしえる業です。そして残念ながら、どんなに優秀な人でも、極度の貧困では自らの才能を発揮する可能性を与えられません。したがって、恵まれた環境に置かれている私は、心身ともに没頭できる「最高の」環境を探す責務があるのだと思います。それは必ずしも金銭的や資源的に恵まれている場所とは限りません。しかし、自らにとって最も豊富かつ魅力的な機会を提供してくれる場所です。

長い時間を勉強とトレーニングに費やしてきました。結果としてそれなりの知識と、それを応用するスキルはある程度身についたと思います。ここから先は、それをどのように現場で実践し、経験を積んでいくのかに焦点を絞ろうと思っています。医療の理論と実践、あるべき姿と現在ある姿のギャップを埋めていく壮大かつ地道な作業を、臨床、研究、現場の取り組みを通して実現していきたいと思います。どうやってそれを実現していけるのか、今から楽しみです。

というわけで、何かよさそうな職があれば紹介してください(切実に)。

反田篤志

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