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さて、初診のアポイントメントがとれたら準備を始めましょう。

まず、自分の保険会社に連絡をして、自分が妊娠して出産予定であることを伝えます。シカゴでメジャーな(全米でメジャーですが)ブルークロスブルーシールドの保険は、加入プランによっては妊娠してから3ヶ月以内に連絡しないと追加料金を取られることもあるので気をつけてください。加入プランによっては報告義務がないこともあるのですが、一度電話してみるのが良いでしょう。

それから、もし過去に出産を経験していれば、その時の記録を持って行きましょう。日本語の記録の場合は、英語に訳しておくのがいいでしょう。また、妊婦のワクチン記録も大切です。小児科としては、妊婦が風疹にかかったことがあるか、ワクチンをしたことがあるかどうかは特に役に立つ情報です。持病の記録、過去の手術の記録と、毎日飲んでいる薬のリストも用意しましょう。薬に対するアレルギーがあればそのリストも。

次に、確認リスト(聞くことリスト)を作りましょう。初診では色々と確認することがあるので、聞き漏れのないようにリストを持って行くといいでしょう。まずは事務の人に聞くことリスト。これは初診の日の受診の前でもあとでもいいです。

  • 保険会社がカバーするかどうか確認はとれたのか?
  • 夜間、土日に何かあった場合はどこに電話すればいいの?
  • 今後の予約について、もし変更したい場合はどの番号にかければいい?
  • マタニティークラスや、ヨガクラスの情報
  • Prentice(出産予定病院)の出産前ツアーについての情報

それから、医師に聞くことリスト

  • 予定日はいつ?(聞かなくてもおしえてくれますが、、)
  • ダウン症などの遺伝病診断のスクリーニングのオプションは? (これは医師側から説明があるはず)
  • つわりがひどければ、その対処法
  • こちらでは無痛分娩が普通ですが、あえてそれは拒否する場合はその旨を伝えておく、またはそういうオプションも考えているということを伝えておきましょう。

それから、妊娠が発覚したらできるだけ早く、葉酸(Folic acid/Folate)とDHAの入った Prenatal vitaminを薬局で買って飲み始めましょう。これは、胎児の脳の発達に大切なビタミンで、脳脊椎の奇形を防ぐのに多大な効果があります。むしろ、妊娠を考えている方は妊娠が発覚する前から飲んだりするぐらいですから。

妊娠初期は、まだ不安定な状況です。何かオカシイなと思ったら、できるだけクリニックに電話して相談してみましょう。そうすることで、電話で相談することになれますし、クリニックのスタッフとの関係を築くことができるでしょう。日本では病院や診療所に電話するということはあまりないかもしれませんが、こちらでは電話での相談がかなり一般的です。よく経験を積んだナースが電話で対応してくれます。ナースの手に負えないレベルの問題だと判断されたら主治医のところに連絡が行くようになっています。

 

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2011/11/25

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