破傷風・ジフテリア(・百日咳)ワクチン Tdap(Tetanus, Diphteria, acellular Pertussis) /Td (Tetanus, Diphteria) Vaccine 各疾患についてはDTa […] » 続きを読む

破傷風・ジフテリア(・百日咳)ワクチン Tdap(Tetanus, Diphteria, acellular Pertussis) /Td (Tetanus, Diphteria) Vaccine
各疾患についてはDTaPのページを参照してください。
子供用のDTapワクチンを6歳までに5回接種した後に、11歳以降に追加免疫(booster immunization)としてTdapを1回接種します。乳児期に接種するDTaPとの違いは、ジフテリアのトキソイド成分(病原菌の毒素を特別な方法で消失させたもの)が少ないことです。これだけ接種しても獲得免疫能が落ちてくるので、その後は大人になってからも10年に一度の接種が推奨されています。特に屋外で怪我をして、土壌中に棲息する破傷風菌が侵入する危険性が高い傷を負った場合は、医師からTdaPやTdのワクチンを10年以内に受けているかと必ず聞かれるのできちんと確認しておきましょう。
TdapとTdの違いはPertussis(百日咳)の成分が入っているかどうかです。百日咳は数あるワクチンで防げる病気の中でも一番感染力の強い病気で、三種混合ワクチンが普及したにもかかわらず未だに日本では年間一万人の患者がいると予想され、全世界の患者数は年間2000−4000万人で、死亡数は20−40万人にものぼるとされています。大人が感染しても死亡することはありませんが、6ヶ月未満の乳児は重症化する危険性が高く(未熟児、予防接種歴がない場合はさらに)、全体の死亡者の大半を占めます。死亡率は2ヶ月以下の乳児では約1%にもなります。多くの場合、大人や年上の兄弟姉妹が感染し、小さな赤ちゃんにうつします。妊娠中、または妊娠予定のご家族は、大人も含めて家族全員がこの百日咳入りのTdapワクチンをうけて免疫を獲得しておくことが非常に大切です。 そのため、CDCは11〜18歳の青年期、さらに19〜64歳の成人期にこのTdapを一度ずつ受けることを推奨しています。65歳以上の高齢者では乳児とじかに接することがある人や以前にTdapの接種歴がない人がTdapの接種が推奨されています。要約すると、11歳以降にTdapを10年ごとに2回、その後は10年ごとにTdの接種が一般的な受け方です。
日本では11歳以降の追加免疫には破傷風とジフテリアのみのDTワクチンが使用されています。そのため百日咳への感染の危険性が高まることは言うまでもありません。
その他、詳細はこちらのリンク先を参照してください。アメリカの感染症とワクチンの公的機関であるCDCのサイトが公表している案内です。
http://www.immunize.org/vis/td_tdap.pdf
Tdについてのみですが日本語の案内はこちらです。
http://www.immunize.org/vis/jp_td94.pdf
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