あめいろぐ移植
「あめいろぐ移植」
「移植医療」は究極のパラダイムシフト
あめいろぐシリーズの第7弾は、米国では「移植医療の存在しない世界はもはや想像すらできない」といわれています。実際、米国における全臓器の年間移植件数は約41,000件でうち心臓移植は3,818件、比べて日本は59件です(2021年)。なぜ、移植医療は日本で普及せず、米国ではこれほど普及したのか? その答えと,日本における移植医療の現状を打開する鍵が本書にあります。
米国における移植の普及運動、公平な臓器分配システム、移植に至るまでのドナー・レシピエント・医師の視点、現場の声を交えた移植のチーム医療など、米国で活躍する日本人医師が移植医療の現場を解説し、その未来を語ります。
■第1部 米国の移植医療の紹介
1章 移植医療の発展と米国の現状(川名正隆)
1.「米国で臓器移植に携わる医師の日本への疑問- 米国で医療従事者になってみた(6)」
2.「脳死移植ドナー増加のための提言 -「小児科臨床」への寄稿 Part 2」
2章 移植というパラダイムシフト(浅井章博)
1.「意思の具現化:世界最大の小児がん施設 セントジュード小児研究病院」
3章 移植医療を普及させる原動力:臓器をシェアするとは?(浅井章博)
1.「米国で臓器移植に携わる医師の日本への疑問─米国で医療従事者になってみた(6)」
2.「脳死を考えないと移植は語ってはいけないのか」
3.「脳死を考えないと移植は語ってはいけないのか 2」
4.「脳死を考えないと移植は語ってはいけないのか 3」
■第2部 移植医療の現場
4章 移植が起こるその日:ドナーの視点から(川名正隆)
1.「脳死を考えないと移植は語ってはいけないのか」
2.「脳死を考えないと移植は語ってはいけないのか 2」
3.「脳死移植ドナー増加のための提言 ─「小児科臨床」への寄稿 Part 1」
5章 移植が起こるその日:医師の視点から(武田浩二)
6章 移植が起こるその日:内科医とレシピエントの道のり(川名正隆)
7章 小児の移植現場:肝臓移植(浅井章博)
1.「 脳死移植ドナー増加のための提言 ─「小児科臨床」への寄稿 Part 1」
2.「 脳死移植ドナー増加のための提言 ─「小児科臨床」への寄稿 Part 2」
■第3部 移植のチーム医療
8章 心臓移植におけるチーム医療:医師編(武田浩二)
1.「大波の先に立て!院内COVID19対策とホスピタリストの役割(前編)」
2.「医師の下で診療を行うPA の魅力とは」
9章 プライマリ・ケア医が知っておくべき移植の臨床:移植前後の管理(川名正隆)
1.「ホスピタリストと専門医の関係」
10章 心臓移植におけるチーム医療:医療専門職編(川名正隆)
1.「スーパー薬剤師あらわる」
2.「呼吸器疾患と栄養サポート〜これこそチーム医療」
■第4部 移植医療の未来
11章 移植がもたらす社会的副作用(浅井章博)
1.「これからの「正義(まさよし)」の話をしよう」
2.「医師でも悩む医療保険」
3.「営利と非営利 どちらが良い? ─内側から見た米国医療31」
12章 移植医療の評価体系(武田浩二)
13章 移植医療の進歩と今後の課題
1.「米国初のCOVID-19ワクチン緊急承認が出た!現場はどう動き出していたのか?」
2.「ハワイでのコロナワクチン普及(4ヶ月で 30%の島民)を振り返る!」
3.「脳死移植ドナー増加のための提言 -「小児科臨床」への寄稿 Part 2」