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ワクチン情報集

インフルエンザワクチン
Influenza Vaccine

【インフルエンザと風邪の違いって?】
以前に勤めていた院内に「風邪を金魚だとしたら、インフルエンザはサメのようなもの。皆さんインフルエンザのワクチンを受けよう!」というポスターが掲げられていたことがありました。インフルエンザとは、インフルエンザウイルスによっておこる呼吸器感染で、38度以上の熱、咳、全身倦怠感、筋肉痛などをもたらします。風邪と比べると症状は強く、特に高齢者、2歳以下の乳幼児、妊婦、慢性疾患を持つ方の場合では、肺炎などの合併症をおこしたり、重症化するリスクが高く、時として死をもたらすこともあります。2013年4月には中国で、これまでヒトへの感染が知られていなかった鳥インフルエンザA(H7N9)が発生しましたが、感染者の3割近くが死亡するというものでした。インフルエンザの診断は、鼻の奥の粘膜を綿棒などでこする簡単な検査で行うことができます。一般の風邪は基本的には咳や鼻水など症状を和らげる薬はあっても、治療薬はありません。一方インフルエンザには抗ウイルス薬があり、発症初期に服用することでインフルエンザからの回復を早める効果が期待できます。

【なぜワクチンが必要なの?】
2009年に世界的に流行した新型インフルエンザ(H1N1)は皆さんの記憶に比較的新しいのではないでしょうか? 2009年の時のように世界的に流行した場合、必要な薬が世界中に行き渡らないことも起こりえますし、今ある薬に耐性のウイルスの存在も知られています。また、はじめに述べたように風邪と違って症状が強く、重症化するリスクの高い人たちもいます。よってまずはインフルエンザにかかるリスクを減らすために予防接種があるのです。アメリカでは2009年の教訓もあり、2010年2月以降、生後6ヶ月以上の全ての人が毎年ワクチンを受けることが推奨されています。病気の人たちを相手にする医療従事者は、勤務先で毎年必ずワクチンを受けるように言われます。

【去年受けたから今年はもういい?】
インフルエンザは毎年のように種類が変わるため、次のシーズンに流行しそうなインフルエンザの種類を研究によって予想を立て、ワクチンを製造します。そのため毎年接種が必要となるのです。ワクチンは毎年10月ごろには入手できるようになり、12月までに接種するのが望ましいとされています。インフルエンザワクチンには大きくわけて不活化したウイルスを用いた注射のタイプと、弱毒化したウイルスを用いた鼻スプレータイプの生ワクチンの2つの種類があります。自分にはどのタイプがふさわしいのかは、医療機関に相談しましょう。従来は卵を使ってワクチンを製造していたため、卵アレルギーの人は接種できないとされていましたが、アメリカでは卵を使わないで製造されたワクチンも登場していますし、アレルギーの種類によっては接種しても大丈夫とされています。こちらも医療機関に相談しましょう。

インフルエンザワクチンに関しては、以下のサイトをご参照ください。

【Vaccine Information Statements】
(※日本語訳は、updateされていない古い情報です)

弱毒化生ワクチン:http://www.immunize.org/vis/jpLAIV04.pdf

不活化ワクチン:http://www.immunize.org/vis/jp_flu04.pdf

【感染症研究所のインフルエンザワクチンのページ】

http://www0.nih.go.jp/niid/topics/influenza01.html

【厚生労働省 インフルエンザ予防接種実施要領】

http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/teiki-yobou/08.html

文責:小林 美和子

最終アップデート:2014年1月