アメリカ市販薬情報
みずむし・白癬(外用)
薬品分類:抗真菌薬
薬局陳列:Antifungal
カビ(真菌)の一種である白癬菌による感染症は、部位によって分類されており、それぞれ違う名前がつけられています。英語も日本語も同様に分類されています。足の白癬症はみずむし(Athlete’s Foot、Ringworm of the Foot)、爪の白癬は爪みずむし(Nail Fungus、Ringworm of the Nails)、頭はしらくも(Scalp Ringworm)、体はたむし、ぜにたむし(Ringworm)、陰部はいんきんたむし(Crotch Itch、Jock Itch)と呼ばれます。このうち市販薬で治療して大丈夫なものは、足白癬(みずむし)のみです。爪みずむしには、塗り薬は基本的に効きません。みずむしだと思っても、もし今までかかったことがなければ、まず医師にかかることをお勧めします。というのも、白癬症の診断は難しいことがあり、診断が間違っていたときに市販の抗真菌薬を使うと、症状が悪化する可能性があるためです。
みずむしは汗をかくとなりやすく、特に指の間や足の裏がかかりやすいです。かゆみ、時に痛みを伴い、皮膚が白くなったり、ひびわれたりします。みずむしに効く市販薬(抗真菌薬)にはClotrimazole、Miconazole、Terbinafine、Tolnaftate、Butenafineといったものがあります。一般的にはどの薬を使ってもよく、注意書きに書かれた使い方を守れば、高い効果が期待でき、副作用が起こることは稀です。強いて言えば、Terbinafineが他の薬より少し効き目がよいかもしれない、というデータがあります。
市販の抗真菌薬にはいろいろな剤形がありますが、クリームや液状のものが使いやすく、よく効きます。病変部を洗い、乾燥した後に薬を塗ってください。使い方のコツは、皮膚症状がなくなってからも1-2週間長めに使用を継続することです。かゆみがなくなり皮膚が正常になっても、深いところに白癬菌が残っていることがあるためです。もし中途半端に使用を止めてしまうと、再発する可能性が高くなります。もし4週間たっても症状が完全になくならない場合、必ず医療機関を受診してください。また、皮膚に炎症が起こったり、皮膚の症状が悪化したりした場合は、直ちに使用を中止して下さい。