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アメリカ市販薬情報

胃痛・胸焼け・胃のむかつき

薬品分類:胃薬
薬局陳列:Digestive Health、Acid Reducer
胃の症状には、胃がもたれる、胃が重い、胃が痛む、胸焼けがする、吐き気がする、などがあります。日本人には胃のトラブルがつきものです。統計学的にも、西洋人と比較し、日本人や中国人などのアジア人には胃や十二指腸の疾患の頻度が多いとされています。

通常、胃酸は胃内を酸性に保ち、食物の消化や各種菌の殺菌を行っています。しかし、何らかの原因で胃酸の分泌が活発になると、胃粘膜が傷つけられてしまい、進行すると胃炎や胃潰瘍になることもあります。また、食道と胃を分ける筋肉の締りが悪い場合、胃酸が食道に逆流することがあり、胸焼けの原因になります。医学用語では食道胃逆流症と言い、英語ではGastroesophageal Reflux Disease(GERD:「ガード」と略されます)としてよく知られています。 この際にも、まずは喫煙やアルコール摂取をやめ、同時に胃酸を抑える以下のような薬を内服することで症状が緩和します。

軽い胃の不快感やむかつきには、胃酸を中和し胃粘膜を保護する薬(Calcium CarbonateAlminum Hydroxyde)を試してみるとよいでしょう。大量に内服しない限り、副作用もそれほど多くありません。Bismuth Subsalicylateも胃粘膜からの分泌を減らす作用があり、一番始めに試してみる薬としていいでしょう。

中等度の胃症状には、H2ブロッカーと呼ばれる種類の薬(CimetidineFamotidineRanitidine)があり、胃酸の分泌を抑えます。効果発現が早く、必要に応じて症状が出た際に内服するといいでしょう。FamotidineRanitidineの方がCimetidineより副作用が少なく、よく使われます。

強い症状には、プロトンポンプ阻害薬(OmeprazoleLansoprazole)があり、H2ブロッカーよりも強力な胃酸分泌抑制作用があります。H2ブロッカーで症状が改善しない場合に内服してください。ただし、効果発現はH2ブロッカーより遅く、内服してすぐに効果があるものではありません。1日1回内服するだけで、24時間効果が持続します。

すぐに改善する症状に対しては、以上のような胃薬を薬局で購入して内服しても構いませんが、症状が続く場合や悪くなった場合には必ず医師を受診するようにしてください。

すぐに救急受診をしなくてはならない症状として、胃の痛みが激しい場合(胃潰瘍が穿孔している可能性)、黒色便や赤い血便が出る場合(胃潰瘍から出血している可能性)、熱がある場合(穿孔やその他の胃腸疾患の可能性)があります。

医師を受診しなくてはならないのは、痛みはそこまで強くないが、胃薬を内服して1-2週間で症状が改善しない場合、食欲不振や体重減少、微熱など他の症状がある場合などです。こういった場合、内視鏡などの検査が必要となることがあります。

この症状カテゴリのOTC薬:
(胃粘膜保護薬)
(H2ブロッカー)
(プロトンポンプ阻害薬)