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アメリカ市販薬情報

ビタミン剤

薬品分類:ビタミン剤
薬局陳列:Vitamins
ビタミンには、ビタミンA、ビタミンB、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK、ビオチン、葉酸など多くの種類があります。ビタミンは体に必須で、極度にビタミンが足りないと様々な症状がでます(脚気の原因はビタミンB1欠乏です)。しかし、今は多くの人が栄養価の高い食事を摂っており、健康な人がビタミン欠乏に陥ることは稀です。サプリメントとしてビタミン剤を摂っている人はたくさんいますが、一般的に健康に対して効果が証明されているものは非常に限られています。

ビタミン剤のうち効果が明らかなのは、妊娠前、妊娠中の葉酸の補充です。葉酸は胎児の神経管の正常な発達を助け、赤ちゃんの脊髄に異常が出ることを防ぎます。妊娠可能年齢の全ての女性は一日0.4-0.8mgの葉酸をサプリとして摂ることが推奨されています。また、厳密にはビタミンではありませんが、月経により鉄欠乏状態にある場合の鉄剤の補充も、貧血を防ぐもしくは治療するのに効果的です。

逆に、サプリメントによるビタミンの補充が健康に悪い場合もあります。ビタミンEは高容量(一日400IU以上)を補充し続けると体に悪いことが示唆されており、注意が必要です。その他、ビタミンA、D、Kは脂に溶けやすく、過剰に摂ると体内に蓄積し、健康に悪影響が出る可能性があります。

したがって、基本的な方針としては、食事から十分な量のビタミンを摂ることが勧められています。バランスの取れた食事をしていれば、必要量のビタミンを食事から摂るのは難しくありません。ただし、カルシウムは食事からやや摂りづらいので、カルシウムを多く含む食材(乳製品、小魚、葉物の野菜、海藻)を積極的に摂ることをお勧めします。一方、食事からカルシウムが摂りづらいからといって、サプリメントでカルシウムを摂ることには気をつけた方がよさそうです。最近の研究では、中高年者がカルシウムのサプリだけを摂ると、心臓に悪影響が出る可能性が指摘されています。

それぞれの栄養素が過剰でなければ、マルチビタミンは摂っても害はなさそうです。ただし、ほとんどの栄養素は食べ物から摂れるので、一日必要量の100%を超える栄養素をサプリで摂る必要はありません。どのサプリが自分に適しているか、より詳しい情報を知りたい場合は、一度医師に相談してみるといいでしょう。

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