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アメリカ市販薬情報

その他外用薬

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外用薬は、主に痛み止め、かゆみ止め(非ステロイド、ステロイド)、抗生物質に分けられます。みずむし、痔に関してはそれぞれの項目「みずむし(総説)」「痔(総説)」を参照してください。

一般的に外用の市販薬は、特に記載のない場合、皮膚表面に異常がないところに限って使えます。皮膚に使う薬は、目、鼻、口腔などの粘膜には使うことはできません。また、皮膚の厚さは場所によって異なり、部位によって体内へ吸収される度合いが異なります。特に顔は皮膚が薄く、薬が吸収されやすいので、顔に使うための外用薬以外は顔への使用を避けてください。他に皮膚が薄い場所に、頭皮、わきの下、陰部があります。逆に皮膚が厚いのは、手のひらや足首、足の裏です。大まかに言って、1-2週間して症状に改善がない場合は、医師を受診しましょう。

痛み止めは主に局所麻酔薬(Benzocaine、Dubicaine)と抗炎症薬(Methyl SalicylateTrolamine Salicylate)に分けられます。腫れや発赤など炎症がある場合や、筋肉や関節などの深い痛みには、抗炎症薬が効果的です。一方、局所麻酔薬は表面的な痛みに使うと効果が高いです。局所麻酔薬は小さい切り傷や擦り傷など皮膚が傷ついている場合にも使用可能ですが、その場合は吸収されやすいので、狭い範囲のみに使うようにしてください。Capsaicinはトウガラシ成分で、腰痛など筋肉の痛みに効果的です。その他、痛みの市販薬に関しては「痛み(総説)」を参照してください。

かゆみ止め(非ステロイド)には、抗ヒスタミン作用(Diphenhydramine)、軽い局所麻酔作用(Pramoxine)、表面保護作用(CalamineMenthol)を持つものがあります。比較的強いかゆみには、DiphenhydramineもしくはPramoxineが入っている外用薬を使うとよいでしょう。

かゆみ止め(ステロイド)で市販されているものは、Hydrocortisoneのみです。処方薬も含めたステロイドの中では弱い部類に入りますが、他の外用薬に比べると副作用が多いので、自己判断で使うことはあまりお勧めしません。一方で、正しく使えば、かゆみや炎症による痛みを抑えるのにとても効果的です。使用は最長2週間までとし、症状のある狭い範囲のみに使用してください。多く使うと体に吸収され、ステロイドを内服した際に見られる副作用が出ることがあります。また、同じ場所に長く使うと皮膚が薄くなったり、血管拡張が見られたりします。感染している部位に使うと、感染症を悪化させてしまいますので、注意が必要です。顔は皮膚が薄く副作用が出やすいため、使用を避けてください。

抗生物質(BacitracinNeomycinPolymixin B)は、小さい擦り傷や切り傷などの際の感染予防に使うことができます。抗生物質を多用すると、抗生物質が効かない菌が増えることがありますので、むやみに使用することは避けた方がよいでしょう。汚い傷には処置や破傷風予防、動物による引っかき傷や噛み傷には治療が必要になることがありますので、医療機関を受診してください。

この症状カテゴリのOTC薬:
かゆみ・虫刺され(外用)
(非ステロイド)
(ステロイド)
擦り傷・切り傷(外用)
(抗生物質)