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ブログについて

アメリカで研修をしながらも、心は日本人です。日本の医療、在米邦人の方々の医療に少しでもお役に立てるよう、情報を発信していきたいです。

宮田(野城) 加菜

東京医科歯科大学医学部を卒業後、腎臓内科研修を開始。在沖縄米国海軍病院を経て2011年夏よりアメリカ、ニューヨークにて内科研修、2014年よりロサンゼルスにて腎臓内科専門研修中。趣味は腎臓の形のケーキを焼くことと、宇宙開発に関する本を読むこと。

宮田(野城) 加菜のブログ
2014/03/31

初めての歯科受診 in America

渡米して約3年、一度も歯医者にかかることなく過ごしてきました。歯痛に悩まされることもなくありがたいことだとは思うのですが、さすがに健診は受けた方がいいだろうと思い、私の健康保険でカバーされる近所の歯科医師を見つけてみました。日中病棟や外来で働いている私にとって、平日の昼間に時間を見つけるのはなかなか難しいものです。夜勤ローテーション中の朝をねらい、2か月前から予約していました。

医師といえど、歯科は全くの専門外で、若干緊張するものです。まず歯科衛生士さんからの問診。最後に歯医者を受診したのはいつかと聞かれたので、正直に3年前だと答えると、「だめじゃないの~。6か月に1回は健診に来ないと!」と甲高い声で怒られる。さらに、次の質問は、どれくらいの頻度でフロスしているか。いや、週末くらいかなと答えると、またまた「だめですよ、12回必ずフロスをしなくては!」とのこと。わかりました、答える私。

衛生士さんのクリーニングの後に歯のレントゲンを撮影し、歯科医に歯を診てもらいました。上下の奥歯に小さい虫歯がありますね、と言われ、レントゲンを見ると確かに白い歯の中に黒い点が写っています。残念ながら治療が必要となりました。

翌週再診しました。診察室で麻酔のジェルを塗ってもらい待っていると、歯科医が書類を持って帰ってきました。「えーと、あなたの保険では、銀の詰め物はカバーされて無料になるけれど、白い詰め物だと自己負担額がかかりますね~。上の虫歯が125ドル、下の虫歯は110ドル。どうする?」いやー、そんなこと突然言われても困るなあと言葉を濁している私に、「では、とりあえず削ってみるから、その大きさを見て決めればいいわよ。じゃあ、始めるわよ」と、治療開始。掘られた穴は数ミリの小さいものでした。迷った挙句、どちらがいいのでしょうと逆に質問してみると、「効果はほぼ同じ、見た目の問題ね。さあ、どうする?」といいます。歯は一生もの、後悔したくないと思い、思い切って両方白い詰め物をお願いしました。今月は頑張って自炊、そして新しいお洋服も買わないで節約するぞと決意したのでありました。

医療は購入するというコンセプトのアメリカ。保険が効く、効かない、でいつも問題になるのは仕事上よく知っています。医療者にとっても患者にとっても大きなストレスだなと思い知らされました。また、医師に治療オプションの長所短所を聞いて理解する英語力、瞬時に決断する判断力などがないと、なかなか良い医療が受けられないシステムだなと考えさせられました。

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