Skip to main content
宮田(野城)加菜

ブログについて

日本の医療、在米邦人の方々の医療に少しでもお役に立てるよう、情報を発信していきたいです。

宮田(野城)加菜

東京医科歯科大学医学部を卒業後、腎臓内科研修を開始。在沖縄米国海軍病院を経て2011年夏よりアメリカ、ニューヨークにて内科研修後、ロサンゼルスにて腎臓内科専門研修を行い、指導医となりました。

あめいろぐ、少しご無沙汰しておりました。
皆さま、お元気にお過ごしでしょうか?

暖冬と言われた今年のニューヨークもついに真冬に突中し、私の通勤時刻朝6時の気温は-5~0℃ほどです。雪こそ降っていないものの、吐く息の白さが寒さを一層感じさせます。
スクラブ(日本で言うと手術着!?)内にタイツを履いて、分厚いコートに襟巻、手袋、帽子という恰好で薄暗い道を歩いていきます。あー眠いよお、仕事行くの億劫だな、寒いし。。。などと思いながら歩いていることも多いのですが、今朝は若干わくわくしながら軽い足取りで歩いていきました。というのも、意識障害で入院していた私の患者さんの意識が昨夜やや改善してきたからなのです。うんともすんとも言わなかった重症の患者さんが目を覚ます瞬間、それは日本にいてもアメリカにいても同じ、感激で涙が出そうな瞬間なのです。昨日は手を握れるようになった、今日病院へ行ったら名前が言えるようになっているかな?などと考えながら歩いてゆきます。毎日少しずつ良くなっていく患者さんを診られるということは、寒さを吹っ飛ばすほどの喜びなのです。

さらにもう一つ、私の朝の足取りを決める重要なポイントは、一緒に働くチームメンバーです。私たちレジデントは様々なフロアをローテーションしているので、毎月一緒に働く医師が変わります。現チームのレジデント、インターン、医学生は大変フレンドリーな仲間で、働きやすい環境におります。またアテンディングがとても教育的で毎日彼から多くを学んでいるという実感があるだけでなく、日本に大変興味を持ってくれているドクターなので楽しいのです。今日もこんな会話がありました。
アテンディング:「カナ、日本語でHAPPY NEW YEARはなんと言うんだい?」
私:「明けまして、おめでとうございます。(お辞儀)」
アテンディング:「はははははは。もう一回言って。」
私:「明けまして、おめでとうございます。(お辞儀)」
アテンディング:「はは。なぜそうなるの?面白いなあ。もう一回やってよ。」
私:「明けまして、おめでとうございます。(お辞儀)あ、本当ですね。なぜだかわからないけれど、お辞儀をしないとこの言葉を言えないんです。」
初めて気づかされました。英語でHAPPY NEW YEARを普通に言うことはできるのに、日本語のこの文章だけはお辞儀なしに言えない。言葉に文化、習慣が擦り込まれているとはこのことなのでしょう。米国に長期滞在しようとも、この習慣だけは忘れたくないと思った瞬間でした。

さて、明けまして、おめでとうございます。(お辞儀)
本年もどうぞよろしくお願い致します。2012年、皆さまにとって、幸多き一年になりますようお祈り申し上げます。

4件のコメント

  1. 確かに!自分でも何回かやってみたけど、お辞儀しないと言えない!!これには全く気がつかなかった。不思議だ。習慣って恐るべし。ぜひ皆さんも(家の中で)お試しを!

  2. あけましておめでとうございます。

    私の同僚の日本人レジデントでとても丁寧な先生がいたのですが、彼はいつも電話で話しながらもお辞儀をしていて、循環器のアテンデイングに「彼ほど礼儀正しい人はいない!」とからかわれていました(笑)。あけましておめでとうございます、、、確かにお辞儀したくなりますね。Happy New Yearなら全然なのに!

  3. 反田先生; 自宅でやっている姿が目に浮かびます。
    YUMI先生; 確かに、電話で「ありがとうございます」などと話しているとついお辞儀してしまいますよね。英語で話しているときは全くしません。「Thank you」のどのタイミングでお辞儀するべきなのかも迷ってしまいます。

  4. 診察室でも同じですね。日本人の患者さんだと、お辞儀して「こんちには。」ですが、アメリカ人の患者さんだと、お辞儀しないで、握手ですからね。でもアメリカへ来てまもないころは、握手しながらお辞儀をしていたようなーー。

    明けましておめでとうございます。

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。


バックナンバー