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ブログについて

Dance/Movement Therapyは、心理療法の中でもまだまだマイナーなので、少しでも魅力をお伝えできればと思います。

荒木 淳子

福島県出身。大学院卒業後、就職活動に苦戦するも、無事にダンスセラピストとして就職。現在は、メリーランド州とワシントンDCのカウンセラー資格を有し、子ども・成人・家族を対象に、心理療法・カウンセリング・ダンスセラピーを提供。

荒木 淳子のブログ
2021/01/01

セラピストのお仕事ーセルフケア

セラピストに必要なものって何でしょう?知識や経験、技術ももちろん大切ですが、セルフケアは欠かせないと思います。セラピストだって気分が落ち込んだり、やる気が出ない時ももちろんあります。私はセッションには極力影響が出ないように、自分の状態を整えることを意識しています。キーワードは、自己観察とBoundaries(バウンダリー: 境界線)です。

私が通った大学院では、瞑想の授業やセラピーを受けることが必須で、授業や課題の中でも内面を掘り下げる時間がたくさんありました。セラピストは、自分が行ける深さまでしか、クライエントの内面のプロセスをサポートできないと言われています。苦手なことや避けてしまうことへの自分の反応を観察し、理解するよう努めます。一人で対処仕切れないことは、スーパービジョンを受けて、考え方や視点の偏りを確認します。自分の変化に気付くための自己観察の強化には、ダンスセラピストとしてのトレーニングが役立っていると感じます。頭でっかちになっていないか、からだはどんな信号を発しているか、踊ったり絵を描きながら考えることもあります。

仕事と生活の境界、セラピストとクライエントの境界を意識することもセルフケアだと思います。セッションは、1回45分から60分が一般的で、私の場合、1週間に25から30のセッションを行ない、週末はお休みします。勤務時間外は自分の生活がメインになるので、仕事のメールを確認することもありません。このことは、クライエントにもお伝えしています。自分の時間を確保することで日々をリセットし、心身のバランスを維持しています。また、セッション中は、大きな感情が表現されたり、自分の経験や価値観が刺激されて強い思いが生じる場面もあります。当初は、その一つ一つに翻弄され、どうしたらいいのか分からなくなったり、感情を引きずったりしましたが、セラピストが感情に飲み込まれたり、自分の思いや考えを押し付けてしまっては本末転倒です。セラピーに必要な情報と自己内省の対象となるべき情報をその時々で区別しながら、自分の役割を見失わないように気をつけています。

より良いサービスを提供できるように、セルフケアには気を配っています。

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