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北原大翔

ブログについて

一体手術室の中では何が行われているのか、手術室から見えてくる日本とアメリカの面白い違い、独身心臓外科医の生活・遊び・恋愛など誰も興味ないけど日本にいる医師にはなかなか書きづらい話題を包み隠さず発信しています。

北原大翔

1983年東京生まれ。2008年慶應義塾大学医学部卒業。モテるために心臓外科になりアメリカ留学を目指す、が、海外生活を嫌がる女性達からことごとく求婚を断られ完全に裏目に。しょうがないので2016年より単身渡米。現在ワシントンDCのMedStar Washington Hospital Centerで心臓外科医として働く。独身彼女なし。NPO法人 Team WADA (医療者の海外留学・就労を支援する団体)の代表。団体HPはコチラ https://teamwada.net

テイ(若手アテンディング)からの電話にいい話があったことはありませんでした。

ある日手術中に朝から2回もテイから電話がありました。手術中で良かった、と思っているとそんな気持ちを見透かされたかのように追加でメールが送られてきました。終わった後少し話したいことがある、と。絶対なんか(エクモ、肺移植、再開胸)あるんだ、めんどくセーと思いましたがお世話になっているし仕方なく手術室にテイを探しに行きました。

テイはなんか開窓術みたいなことをしていて、「ヒロどうしたの?」いや、あんたに呼ばれたから。「ヒロはなんでも手洗いするけど、この手術はさすがに興味なさそやなぁ、にやにや」いや、確かに興味ないけど。「ちょっと話あるから5分待って」どうせ15分かかるんでしょう。

30分後に手術を終えたテイはロッカールームにちょっと行こうぜ、と。話ってなんだろな、と思っていると、突然
「本当はラッピングしてもらいたかったんだけど、時間なくて。たしか誕生日だったでしょ、ハードワークのご褒美だぜ。」と紙袋に入ったプレゼントをくれたのです。自分でも忘れてるくらい何事もない誕生日だったので、めちゃくちゃびっくりしました。思いもよらないことだったので、とても驚いたのと、なぜか涙がでそうになるくらい嬉しかったのです。しばらく病院から帰らずにプレゼントを眺めてました。

今思い返してみると、おっさんがおっさんにプレゼントを渡してる光景とか、”ラッピングしてもらいたかったけど“のコメントとか、ツッコミどころは満載でしたが、その時は嬉しさがツッコミ欲よりも勝っていました。とにかく嬉しかったです。

 

写真はもらったグーグル製のなんか声で反応するスピーカー。Wi-Fiの設定が難しすぎてまだ使えてない。

 

北原 大翔先生への質問はこちらまで↓

メール:kitaharahiroto@yahoo.com

若手心臓外科医の会 (http://jaycs.jp)で留学ブログを担当。

m3.com(https://www.m3.com)、MediGate(https://www.medi-gate.jp)

でコラムを掲載。

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