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反田篤志

ブログについて

最適な医療とは何でしょうか?命が最も長らえる医療?コストがかからない医療?誰でも心おきなくかかれる医療?答えはよく分かりません。私の日米での体験や知識から、皆さんがそれを考えるためのちょっとした材料を提供できればと思います。ちなみにブログ内の意見は私個人のものであり、所属する団体や病院の意見を代表するものではありません。

反田篤志

2007年東京大学医学部卒業。沖縄県立中部病院で初期研修後、ニューヨークで内科研修、メイヨークリニックで予防医学フェローを修める。米国内科専門医、米国予防医学専門医、公衆衛生学修士。医療の質向上を専門とする。在米日本人の健康増進に寄与することを目的に、米国医療情報プラットフォーム『あめいろぐ』を共同設立。

米国で大学院に入学するのに必要なGRE (Graduate Record Examinations) というテストの対策本をチラ見していた時のこと。

とある数学の問題に差しかかったとき、その悲劇は起こりました。

問題:次の三角形の∠B は何度か。ただし、∠A = 60°、∠C = 75°である。

選択肢 (1) 15° (2) 45° (3) 90° (4) 120°

解法のヒント; Just trust the picture! Make a guess and choose the nearest one.

(日本語訳; 見たままの図を信じろ!角度を予測して一番近い答えを選ぶんだ。)

米国の数学教育に対する理解が深まった瞬間でした。

2件のコメント

  1. 1,3,4, では無くて、2であるという選択ですね。テストには応用できますね。しかし、数学というのは答えが出れば良いのではなくて、どういう理屈でそうなったのか、その結果の絶対性の様のものがあるるとおもいます。guess and choose では無くてどういう過程を経て出たかのanswer を出すのが数学だと思います。日本ではそうだったと思います。アメリカでは違うのですね。全然ちがうものですね。
     野崎病院 藤林

    • おっしゃる通りだと思います。僕も受験の頃は、数学の問題を解くプロセスを楽しんでいたのを思い出しました。ただ、これはあくまで一例ですので、この解法のヒントが米国の数学教育を体現しているわけではないと個人的には思っています。見た限りでは、背景にある理論もきちんと説明している参考書がほとんどだと思いますよ。たぶん、テストではこのような解き方もありよ(この方が早いよ)、ってくらいかと。

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