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放射線科の臨床留学や耳慣れない&見慣れない放射線科医の日常をお知らせできればと思います。

鈴木 ありさ

Bostonのブリガム病院にて放射線科医をしています。インターンもレジデントもすっとばしてフェローから始め、指導医3年目にアメリカの放射線専門医を取得しました。上がやめないので新人が入らず、万年下っ端です。

鈴木 ありさのブログ
2015/12/21

やっぱりアメリカ語は難しい。その1ジョンさんって、誰よ?

「先生、ここにジョンハンコックしてください」

“Hey doc, can you John Hancock here for me?”

めちゃめちゃマッチョな、このまま海兵隊の制服を着せても違和感のないうちの強面ナースが、訪問看護の用紙をぺらりと私の目の前に差し出します。

『。。。この人は何を言ってんの??? ジョンさんがどうしたって? 私の患者か? 先週のあの人か? それとも、こないだ電話をかけてきたあっちの人か??? どうにもその名前は知っているんだけど、どんな人だ???』

と、頭のなかで結構な数の可能性をシュミレーションしても、その名前は”聞き覚えはあるけれど、具体的な顔が全く思い浮かべられない人”です。そうなるとボディランゲージは万国共通、ぽかんと見上げる、となりました。

「私の患者さんでしたっけ?」

”Is he my patient?”

返す彼の返答も、やはり、万国共通なボディランゲージ、うんざりとしたようなため息、です。

 

「ジョン・ハンコックさんをご存じない? まあいいや、サインを下さいってことです。」

“You really dont know John Hancock? …sigh, just sign here”

 

そこまで言われて初めて気がつく。

そうだ、そうだった。そういや、どこかで独立宣言に馬鹿でかい字でサインをしたおっさんがいたんだっけ。その人がジョンさんだったんだ。ボストンにはジョン・ハンコックビルディングとやらがあるんだった。

 

「先週もマリーにジョン・ハンコックを頼んだら、先生とおんなじような顔していましたよ」

「無理もなかろうさ。だって、彼女はドイツ人だもん」

 

そりゃあ、アメリカにいるんですからアメリカ語に慣れるのも重要でしょうが、二週連続で同じスラングを外国人に使うあなたもどうかと思います、とは言えませんでした。

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